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いちご農園を経営する皆さん、こんにちは。

いちご農園の経営において重要な要素の一つに「製造原価」があります。

あなたは、あなたのいちご農園のいちごの製造原価を把握していますか?

  • 1粒あたりの製造原価
  • 1パックあたりの製造原価
  • 1kgあたりの製造原価

このように単位はいくつかあります。

あなたのいちご農園のいちごの製造原価を答えてみてください。

もし、答えられないのであれば、ぜひこの記事を最後までお読みください。

製造原価を正確に把握することは、収益性を向上させ、効率的な経営を実現するために不可欠です。

この記事では、いちご農園の製造原価を簡単に計算する方法について解説します。

製造原価とは?

まず初めに、製造原価とはどういうものかを理解しましょう。

製造原価とは、農園で生産されたいちごの生産コストのことです。

製造原価の種類

製造原価には、主に以下の3つの種類があります。

  • 1粒あたりの製造原価
  • 1パックあたりの製造原価
  • 1kgあたりの製造原価

どの単位でも構いませんが、どれかの製造原価は計算しておきましょう。

製造原価の重要性

製造原価を正確に把握することで、以下のようなメリットがあります。

  • コスト管理の向上
  • 価格設定の参考
  • 投資判断の支援

詳しく見ていきましょう。

コスト管理の向上

製造原価を知ることで、無駄なコストを削減し、効率の良い経営が可能となります。

製造原価を把握していないと、コストが高いのか安いのかもわかりません。

売上がいくら大きくても利益が残らなくては意味がないですよね。

価格設定の参考

競争力のある価格設定を行うための基準となります。

あなたのいちご農園のいちごは、製造原価から何円高い金額で売っていますか?

もしかして、製造原価よりも安い価格で売っていませんよね!?

実は、意外と製造原価よりも安い価格で売ってしまっている農園もあるんです。

そのため、製造原価はすぐに計算して確認するべきです。

経営の改善

将来の計画や投資において、収益性を見極めるための情報となります。

経営を改善するために必要な第一歩は、経費を確認することです。

何にいくらのコストをかけているのか?を把握することが大切。

そして、それを行うと製造原価も把握でき、収益性を向上できます。

製造原価の要素

製造原価は具体的には、以下の要素が含まれます。

  1. 直接材料費
  2. 直接労務費
  3. 間接費

これらの費用を合計したものが、いちごの製造原価となります。

直接材料費

いちごの種苗代、肥料代、農薬代などの直接に生産にかかる材料の費用。

直接労務費

農作業に直接かかる人件費や労働コスト。

社員の人件費やパート雇用の人件費です。

間接費

農園全体の管理費用や一般管理費、減価償却費など。

ビニールハウスや高設ベンチ、養液システムの減価償却費もここに含まれます。

いちご農園の製造原価の計算方法

いちご農園の製造原価を正確に計算するためには、以下の手順に沿って計算していきます。

  1. 直接材料費の計算
  2. 直接労務費の計算
  3. 間接費の計算
  4. 単位を決める
  5. 総製造原価の計算

直接材料費の計算

いちごの生産に必要な種苗、肥料、農薬などの費用を合計します。

例えば、いちご農園全体の計算をしてもいいですし、圃場ごとに分けて計算しても良いです。

可能であれば商品ごとや販売方法ごと、品種ごとにできると理想的。

ですが、計算が複雑になるのでまずは農園全体で計算するのがおすすめです。

直接労務費の計算

農作業に関わる作業員の人件費や労働時間を計算し、合計します。

これには作業員の賃金、社会保険料、手当などが含まれます。

いちご以外の作物も生産している複合経営ですと、計算が難しいと思います。

作業日誌などで作物ごとに労働時間の記録をつけておくと計算がしやすくなります。

間接費の計算

農園全体の管理費や一般管理費、減価償却費などを、いちごの生産に占める割合を考慮して計算します。

ここでもいちご以外の作物を生産している場合は、それを考慮してください。

例えば、水稲栽培をしている場合は、水稲栽培に関係する費用はいちごの製造原価には含めません。

単位を決める

いちごの製造原価を計算する単位を決めます。

  1. 販売数量
  2. 販売金額

販売数量は例えば、1粒あたり、1パックあたり、1kgあたりがあります。

出荷している粒数やパック数、キロ数を把握しておく必要があります。

そのため、出荷伝票や売上の記録をつけておくことが重要です。

製造原価の計算

上記で計算した直接材料費、直接労務費、間接費を合計し、いちごの単位で割ることで、いちごの製造原価を求めます。

例えば、以下の事例を見てみてましょう。

項目数値
直接材料費200万円
直接労務費100万円
間接費300万円
費用合計600万円
いちごの単位1kgあたり
販売キロ数10,000kg
計算式600万円÷10,000kg
製造原価600円/kg

いちご農園の製造原価計算まとめ

いちご農園の製造原価を正確に把握することは、持続可能な経営を実現するために非常に重要です。

しかし、ほとんどのいちご農家ではいちごの製造原価を計算していません。

この記事で紹介した方法を参考にして、あなたのいちご農園の製造原価を計算し、より効率的な経営を目指してください。

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