いちご農園を経営する皆さん、こんにちは。
あなたは、あなたのいちご農園の労働時間を把握していますか?
年間の総労働時間を答えてみてください。
もし、答えられないのであれば、ぜひこの記事を最後までお読みください。
いちご農園の経営を改善するために、従業員の労働時間を把握することは大切です。
この記事では、いちご農園の労働時間を把握する方法とその重要性について詳しく解説します。
労働時間管理の重要性
いちご農園における従業員の労働時間管理は、生産性の向上、労働コストの最適化、従業員の離職率低下の点で重要です。
適切な労働時間の把握は、労働法規の遵守はもちろんのこと、従業員が健康で生産的な環境で働けるようにするための基礎を築きます。
誰だってムダな長時間労働は嫌ですよね?
経営者にとっては長時間労働は人件費の増加に繋がりますし、従業員によっては精神的や肉体的な負担に繋がります。
生産性向上のためにも、労働時間を把握し、改善していくべきです。
労働時間を把握するメリット
いちご農園が労働時間を把握するメリットを紹介します。
効率的な作業計画の策定
労働時間を正確に把握することで、必要な人員を適切なタイミングで配置する効率的な作業計画を立てることが可能になります。
これは作業のピーク時の人手不足を防ぎ、オフシーズンの過剰な人員配置を避けることにもつながります。
いちご農園は忙しさが変動します。
例えば、苗を植える定植時期、収穫と出荷時期、株の片付け時期は忙しいので、労働力がたくさん必要です。
しかし、苗を植えてから一ヶ月ほど、株の片付けが終わってから次の栽培が始まるまでの端境期は暇で、労働力がほとんど必要ありません。
この作業量をあらかじめ予測し、それにピッタリと合う労働力を確保する必要があります。
コスト削減と労働生産性の向上
不必要な労働時間を削減し、人件費を最適化することができます。
また、従業員の労働時間が適切に管理されることで、疲労の蓄積を防ぎ、労働生産性を向上したり、離職率を低下できます。
いちご農園の経営において、経費の中で人件費が占める割合は大きいです。
そのため、「人件費をいかに最適化がするか?」がいちご農園の経営の鍵。
また、教育を施した従業員がやめてしまうのは、いちご農園にとって損失です。
一度働き始めた従業員がやめないためにも、負担が少ない労働時間にする必要があります。
法令遵守と従業員の権利保護
労働時間の適正な記録と管理は、労働基準法などの法律を遵守し、従業員の権利を保護する上で非常に重要です。
これにより、訴訟リスクの低減や社会的信頼の維持にも繋がります。
いちご農園などの農業は、労働時間や休日について労働基準法が適用されません。
そのため法定労働時間を超え働く場合でも、「36協定を締結する義務はない」とされています。
しかし、雇用主には従業員の「安全配慮義務」があるので、疲労や熱中症などを考慮して休憩を与える必要があります。
ぶっちゃけ、いちご農園などの農業はブラック企業が多いです。
そのため離職率が高く、雇用主と従業員の間でトラブルが起きることもよくあります。
労働時間を把握することは、トラブルを未然に防ぐことにも繋がります。
労働時間管理の方法
次に労働時間を管理する方法をご紹介します。
手動での記録
最も基本的な方法は、出勤簿やタイムカードを使用して手動で記録する方法です。
記録ミスが発生する可能性がありますが、最も原始的ですが低コストで導入が楽です。
まずはこの方法から始めましょう。
日報の作成
日報を作成するのもおすすめです。
農場長や従業員にその日に行った作業を記録してもらいます。
「収穫を7時から8時まで1時間、パック詰めを8時から10時まで2時間」のように記録しましょう。
その情報を紙に書くか、パソコンのExcelなどに入力してもらいます。
あとで、そのデータを分析することで、どの作業に何時間くらいの工数がかかっているのか把握できます。
デジタルデバイスの使用
最近ではスマート農業や農業DXの一環として、デジタルデバイスを使用した労働時間管理もあります。
具体的にはApple WatchなどのスマートウォッチやiPadなどのタブレット端末を使用します。
専用のアプリケーションをインストールしておいて、それを起動して作業時間を記録します。
デジタルデータを記録できるので、分析がしやすいのがメリットです。
まとめ:効率的な労働時間管理の推進
いちご農園における労働時間管理の強化は、農園の生産性と収益性の向上、従業員の満足度と健康の促進、法的リスクの管理を実現します。
しかし、ほとんどのいちご農家では労働時間を正確に把握していません。
適切なツールと方法を選択し、持続可能な労働環境を作り出すことが、農園経営者にとっての重要な責任であり、最終的な成功に直結します。
ぜひ、いちご農園の労働時間を測ってみてください!
こんなお悩みはありませんか?
イチゴビジネスに新規参入したいけど…
◆イチゴ農園を始めたいけど、どうすればいいかわからない…
◆イチゴ農園の事業戦略や事業計画づくりに不安がある…
◆イチゴ農園の設備投資の金額を低く抑えたい…
>>イチゴ農園の新規参入で失敗したくない方はこちらをご覧ください。
イチゴ農園の栽培や経営を改善したい
●イチゴが花を咲かせなくて、収量が下がった…
●イチゴの病気や害虫を抑えられなくて、収量が減った…
●農園の経営が苦しいけど、どうしたらいいかわからない…
>>経営中のイチゴ農園を立て直したい方はこちらをご覧ください。