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CO2を高めたいけど、CO2発生装置がないから無理だ…

と諦めていませんか?

二酸化炭素は光合成に強く影響するので、二酸化炭素濃度を高められれば光合成を促進でき、収穫量が増えます。

しかし、二酸化炭素発生装置がないと二酸化炭素濃度を高められません。

ですが実は、CO2発生装置がなくてもハウス内のCO2を高める方法があります。

特にイチゴ農園向けの情報ですが、他の野菜栽培の参考になると思います。

この記事を最後まで読むと、CO2発生装置なしでもCO2を高める方法が理解でき、ハウス内のCO2濃度を高められ、光合成が促進され収量がアップします。

一般的な二酸化炭素発生装置

まずは一般的な二酸化炭素発生装置を紹介します。

灯油燃焼式

灯油を燃焼させる装置が最も一般的です。

プロパンガス燃焼式

プロパンガスを燃焼させる装置も一般的です。

新潟県のバリテック新潟社製の二酸化炭素装置が安価で人気でしたが、廃業してしまいました。

生ガス施用

二酸化炭素が充満したガスボンベから、そのまま二酸化炭素をハウスに供給する方法です。

初期費用は最も安いですが、ランニングコストは最も高くなります。

熱が発生しないことも特徴です。

1. 土耕栽培の土に有機物と微生物を混ぜる

土耕栽培の場合、土からの二酸化炭素の発生を促進する方法があります。

土の有機物が微生物に分解されCO2が発生

土の中に含まれている有機物が分解されるときに、二酸化炭素が発生します。

分解を行うのは、微生物です。

そのため、土耕栽培では二酸化炭素発生装置がなくても光合成が促進されていました。

それが高設栽培が普及し、二酸化炭素不足になったことで、二酸化炭素発生装置が普及しました。

冬は夕方から午前中まで閉めるのでCO2濃度が高くなる

冬は気温が低いので、ハウスを夕方から翌日の午前中まで閉めていることが多いです。

その結果、ハウス内の二酸化炭素濃度が高くなります。

二酸化炭素の発生源は、土と葉です。

土は先述した有機物の分解です。

イチゴは一日中、呼吸をして、酸素を吸って二酸化炭素を吐きます。

そのため、夜間には二酸化炭素が増えます。

夏の土作りで植物残渣や堆肥を入れて促進

イチゴの土耕栽培の場合、6月にイチゴの収穫が終わります。

そして、7月から8月に次作のために土作りを行います。

そのときには、イチゴの株である植物残渣や堆肥などの有機物を土に混ぜます。

そうすることで、土の中に微生物のエサが増え、二酸化炭素の発生が増えます。

萎黄病予防のために土壌消毒が必要

イチゴの株を土にすき込む場合、萎黄病に注意しましょう。

萎黄病に感染したイチゴや土をそのままに土に混ぜると、萎黄病が増えます。

夏には萎黄病の殺菌のために、土壌消毒を行ってください。

2. 火鉢とオガ炭でCO2を低コスト施用

火鉢とオガ炭を使うとハウス内の二酸化炭素濃度を高くできます。

火の粉が出ない炭を燃やす

オガ炭はオガクズを固めた炭です。

火の粉が出ないことが特徴です。

このオガ炭を火鉢に入れて、燃焼すると二酸化炭素と熱を発生させます。

化石燃料と比べると、圧倒的に低コストです。

燃やす量はCO2を測定しながら調整

オガ炭の燃やす量はハウス内の二酸化炭素濃度を測定して調整してください。

ハウスの広さやオガ炭の本数で、二酸化炭素濃度が変わります。

YouTubeの動画で紹介している小型ハウスでは、結露予防の目的で夜間にオガ炭を使用しているので、早朝の二酸化炭素濃度が6,000ppmを超えています。

600ppmではなく、6,000ppmです。

夜間に6,000ppmは高すぎるので、皆さんは午前中に1,000ppmくらいを目指してください。

10,000ppmくらいになると、人体に悪影響があります。

CO2の低コスト測定はSwitchBotがおすすめです。

アクシデントで火事に注意

アクシデントが発生すると、ハウスが火事になるので注意してください。

例えば、火鉢が風や地震、野生動物の侵入で倒れる危険性があります。

ハウス内にぶら下げていた物が、風で火鉢に入って火事になる可能性があります。

促成栽培のシリーズで紹介

オガ炭については、YouTubeのイチゴの促成栽培シリーズで何度も紹介しています。

3. ハウス内コンポストでCO2を発生

ハウス内にコンポストを設置することで、二酸化炭素を発生できます。

コンポストで有機物を分解

コンポストとは、微生物の働きで有機物を分解する物です。

一般家庭の生ゴミを分解したり、農業で発生した植物残渣を分解することが多いです。

イチゴのハウスであれば、イチゴの葉などの植物残渣が大量に発生します。

それを微生物が分解することで、二酸化炭素が発生します。

コンポストには、微生物を追加して分解を促進してください。

病気や害虫の葉はダメ

ただし、病気や害虫がついた葉をハウス内に留めておくのはやめましょう。

例えば、うどんこ病や灰色かび病、蛇の目病、炭疽病などの葉があれば、それはハウス外に捨ててください。

ハダニ、ホコリダニ、アブラムシ、アザミウマなどの害虫がついた葉も、ハウス外に捨ててください。

効果を求めると大型で邪魔、臭いも発生

コンポストから大量な二酸化炭素を発生させたい場合、大型のコンポストが必要になります。

そのコンポストをハウス内に設置すると、邪魔になり、栽培株数が減る恐れがあります。

また、臭いも発生するので、観光農園の場合はおすすめしません。

促成栽培のシリーズで紹介

コンポストについては、YouTubeのイチゴの促成栽培シリーズで紹介しています。

4. ジェットヒーターやファンヒーターで1台2役

ジェットヒーターやファンヒーターは1台2役が期待できておすすめです。

熱とCO2をハウス内に供給

ジェットヒーターやファンヒーターは、熱と二酸化炭素の両方をハウス内に供給できます。

燃料は灯油です。

重油を燃焼する加温機は、排気ガスと二酸化炭素をハウス外に排出します。

ジェットヒーターやファンヒーターは熱だけではなく、二酸化炭素もハウス内に供給できて便利です。

そもそもファンヒータータイプの二酸化炭素発生装置もあります。

早朝加温や寒波対策に使える

ジェットヒーターやファンヒーターは、早朝加温や寒波対策に有効です。

早朝はハウス内の温度が低く、光合成が最適化されません。

そこで、早朝にジェットヒーターやファンヒーターを使うことで、ハウス室温を上げつつ二酸化炭素濃度も上げられます。

その効果で、光合成が促進されます。

強い寒波が来た場合には、加温目的で夜間に使うこともできます。

単棟ハウス向け

ジェットヒーターやファンヒーターは出力が小さく、値段が安いです。

そのため、小型ハウスや単棟ハウスに向いています。

5棟の単棟ハウスがあれば、1棟ずつに1台設置しましょう。

逆に、大型ハウスや連棟ハウスの場合、出力が不足することが多いです。

不完全燃焼で人やハチに注意

ジェットヒーターやファンヒーターは排気ガスをハウス外に排出しないので、不完全燃焼が起きるとハウス内に一酸化炭素を充満させます。

練炭自殺と同じ状況になり、非常に危険です。

毎年、トマト農園などで加温機の不完全燃焼が原因で、従業員が倒れる事故が起きています。

一酸化炭素が充満すると、ミツバチも死にます。

不完全燃焼には十分に注意してください。

5. アグリーフで加温機の煙からCO2を抽出

アグリーフを使うと加温機の煙から二酸化炭素だけを抽出し、ハウス内に施用できます。

加温機の排気ガスからCO2を抽出

アグリーフは加温機の排気ガスから二酸化炭素を抽出する機械です。

通常、加温機の排気ガスはハウス外に排出されています。

アグリーフは、その排気ガスから二酸化炭素だけを抽出します。

低温で局所施用できる

アグリーフは二酸化炭素を一度タンクに貯めるので、二酸化炭素が低温になります。

そのため、二酸化炭素を施用してもハウス室温を上げません。

また、その二酸化炭素は散水チューブを使えば、イチゴの株元に局所施用ができます。

加温機の稼働時間とタンクサイズで上限

アグリーフは加温機の排気ガスを使うので、加温機を夜間に使った日の翌日しか二酸化炭素を供給できません。

前夜の気温が高いと、二酸化炭素が溜まっていないので使えません。

また、二酸化炭素を貯めるタンクのサイズが上限になり、それ以上の施用はできません。

そのため、二酸化炭素の高濃度施用には向いていません。

ゼロ濃度差施用のような、低濃度の施用に向いています。

トマト農園の動画で紹介

アグリーフについては、YouTubeのトマト農園の動画で紹介しています。

まとめ 炭酸ガス装置以外の方法でCO2上昇

今回は炭酸ガス発生装置以外の方法で二酸化炭素を高める方法を紹介しました。

二酸化炭素濃度を高めることは、収量アップに大切です。

炭酸ガス発生装置がないハウスでは、このような方法を活用してください。

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