
「農業参入したいけど、イチゴの植物工場はどうかな?儲かるかな?」と疑問に思っていませんか?
ズバリ、イチゴの完全閉鎖型の植物工場は儲かりません。
今回はイチゴの植物工場が赤字になったり、倒産する理由を3個紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
3位 植物工場では観光農園ができないから
まず、イチゴ農園のビジネスモデルは、いちご狩りが最も儲かりやすいです。
理由は、人件費を大幅に節約できるから、競合が地域のいちご狩り園だけだから、体験という付加価値をつけられるからです。
しかし、完全閉鎖型の植物工場では、いちご狩りはできません。
不特定多数の人が出入りすると、病気や害虫などの持ち込みリスクがあり、観光農園に防護服に着替えてもらうのは現実的ではないためです。
いちご狩りのメイン顧客は、子連れのファミリーやカップルですが、そのような人には植物工場は不人気です。
ベビーカーで入れませんし、お年寄りの車椅子も入れません。
多段式の栽培槽なので、収穫するためには高所作業車に乗る必要があります。
植物工場では、付加価値が高い観光農園ができないので、イチゴの実を出荷するビジネスモデルになります。
さらに、稼働率を上げるために、12ヶ月間出荷しつづける必要があり、イチゴの単価が安い時期にも出荷しないといけません。
2位 植物工場産はハウス栽培のイチゴよりも低品質だから
完全閉鎖型の植物工場でイチゴを生産すると、日本ではハウス栽培のイチゴよりも低品質になります。
理由は、日本ではハウス栽培のイチゴの品質が非常に高く、世界一だからです。
日本のイチゴが世界一美味しい理由は、品種が良いことだけではありません。
イチゴはそもそも日本では春にしか収穫できませんでした。
それを栽培技術により、冬でも収穫できるようにしています。
イチゴは気温が低ければ低いほど、大粒になり、糖度が高くなります。
味が美味しいイチゴ農園では、冬のハウス室温は0℃ほどで、実が凍らないギリギリの寒さにしています。
そうすることで、イチゴの糖度が高くなり、とても美味しいイチゴができます。
完全閉鎖型の植物工場では、栽培室の室温は18〜25℃程度に設定されています。
理由はこの温度が生産効率が高く、生産コストを下げられるためです。
やろうと思えば植物工場の室温を10℃以下まで下げられますが、生産効率が下がり、生産コストが高くなります。
1位 ハウス栽培のイチゴよりも生産コストが高いから
完全閉鎖型の植物工場で作ったイチゴの生産コストは、ハウス栽培のものよりも生産コストが高くなります。
完全閉鎖型の植物工場の場合は、ハウス栽培では不要な物にコストがかかるためです。
- 建物
- 建物の維持費
- エアコン
- エアコンの電気代
- LEDライト
- LEDライトの電気代
建物は新しく建てず、既存の空き家や空き工場、廃校を利用すれば費用を抑えられます。
エアコンは断熱性を高めることで抑えられます。
原発の近くなら初期投資や電気代の補助金を活用できます。
さまざまな工夫をしても、ハウス栽培の生産コストよりも高くなります。
ハウス栽培の生産コストは安いためです。
- 補助金で設備投資の30〜70%を節約できる
- エアコンは不要
- エアコンの電気代も不要
- 灯油や重油を燃料にした加温機は必要
- LEDライトは不要
- LEDライトの電気代も不要
- 光合成用ではなく日長時間の制御のためにLEDライトを使うがコストが圧倒的に安い
- 年金受給農家という原価を無視できる労働力
- 太陽光という無料のエネルギー
まとめ
今回はイチゴの植物工場が儲からない理由を3個紹介しました。
他にも役立つ記事がたくさんあるので、ぜひ読んでみてください。
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