
いちご農家の方で「いちごの芽かきはどれくらいしたらいいのかな…」と困っていませんか?
- ベストな芽数は何芽なの?
- いちごの芽かきをどれくらいしたら良いのかわからない
- いちごの芽数は何芽が良いのかわからない
- いちごの芽数を数えられない
- いちごの収量を増やしたい
- いちごの病気や害虫を減らしたい
このような方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事を読むと、いちごのベストな芽数を把握でき、いちご農園の利益を最大化できます。
いちごの脇芽・芽数とは

まずは、いちごの脇芽についての基本を説明します。
いちごの脇芽とは
いちごの脇芽とは、主芽とは別に発生した芽のことです。
芽とは成長点のことで、ここから新しい葉が発生し、花芽になります。
種から育てた苗やランナーから育てた苗は、最初は芽が1個だけあります。
途中から芽が2個以上になります。
その2個目以降の目を脇芽と言います。
「分げつ」「ドロ芽」とは
脇芽については地域や人によって呼び方が違います。
頂花房の花芽分化が起きた後に発生した最初の脇芽を、「分げつ」と呼ぶ地域があります。
クラウンの下の脇芽が発達し、土の中から発生した脇芽を「ドロ芽」と呼ぶ地域があります。
いちごの芽数とは
いちご1株の中で、複数の芽が発生した場合、その芽の数が芽数です。
最初は芽数は1個ですが、そのまま放任栽培すると、芽数が増えていきます。
半年ほど栽培すると、20個以上になる場合もあります。
芽数は品種間差もあるので、品種によって脇芽が発生しづらい品種もあります。
いちごの芽の数え方
いちごは短縮茎といってクラウンが短いので、芽を数えるのが難しいです。
いちご農家の方でも、芽数を正確に数えられない方がいます。
いちごの芽数管理を気にする場合、まずは芽数を正確に数えられるようにしましょう。
芽は成長点なので、新しい葉が発生する部分です。
いちご1株の中に新しい葉が発生している部分が何個あるか、数えてみましょう。
花房やランナーは芽数としてはカウントしません。
いちごの芽数によるメリット・デメリット
次にいちごの芽数によるメリット・デメリットを説明します。
いちごの芽数が少ない場合(1芽や2芽)

まずは、いちごの芽数が少ない場合のメリット・デメリットです。
例えば、1芽管理の一本仕立てや、2芽管理の二本仕立ての場合です。
いちごの芽数が少ない場合のメリット
- 果実が大粒になりやすい
- 糖度が高くなりやすい
- 葉が重なりにくく光合成効率が良い
- 病気が発生しにくい
- 害虫が増えにくい
- 農薬の薬液が全体にかかりやすい
- 株間を狭く植えられる
いちごの芽数が少ない場合のデメリット
- 収量が少ない
- 芯止まりが発生すると欠株になる
- 株間を狭くすると苗数が多くなる
いちごの芽数が多い場合(放任栽培)

次に芽数が多い場合のメリット・デメリットです。
脇芽を一切取らない放任栽培や、ドロ芽だけ取る栽培の場合です。
いちごの芽数が多い場合のメリット
- 収量が多い
- 特に春の収量が多くなる
- 巨大な実ができにくい
- 芯止まりが起きても欠株にならない
- 株間を広くすれば苗数が少なく済む
いちごの芽数が多い場合のデメリット
- 果実が小粒になりやすい
- 糖度が低くなりやすい
- 葉が重なり合い光合成効率が悪い
- 病気が発生しやすい
- 害虫が増えやすい
- 農薬の薬液が全体にかかりにくい
部会や地域, 農家ごとに芽数管理が違う
いちごの芽数管理は、JAの部会や地域、農家ごとにバラバラです。
「この部会では芽数は1芽か2芽を推奨している」
「この部会では芽かきは特に推奨していない」
「うちの農園では、芽数は3芽にしている」
「うちの農園では、芽かきは一切しない」
という感じで統一されていません。
それは、販売や経営などの条件によってベストな芽数が異なるためです。
販売や経営の条件によってベストな芽数が違う

ベストな芽数は販売や経営などの条件によって異なります。
芽数が少ない方が良い条件
以下のような条件であれば、芽数が少ない方が良いです。
- 芽かきをする労働力がある
- 販売単価の決定権がある
- 大粒を高単価で販売できる
- うどんこ病が発生しやすい品種
- 灰色かび病が発生しやすい農場
- ハダニが発生しやすい農場
- 農薬散布を減らしたい農園
- 育苗コストが小さい農園
芽数が多い方が良い条件
以下のような条件であれば、芽数が多い方が良いです。
- 芽かきをする労働力がない
- 販売単価の決定権がない
- 小粒も中単価で販売できる
- うどんこ病が発生しにくい品種
- 灰色かび病が発生しにくい農場
- ハダニが発生しにくい農場
- 農薬散布が多くても構わない農園
- 苗数に応じてパテント料がかかる農園
- 育苗コストが大きい農園
- 定植苗数を少なくしたい農園
芽数の大まかな傾向
高品質・高単価を実現したい農園
芽数を1〜3芽くらいに制限する場合が多いです。
芽かきを定期的に行い、摘花も行います。
販売先は、ケーキ店に契約出荷、贈答用として販売、生産者名をつけたパックで販売。
品質が高いことを強みにして販売。
収量を最大化したい農園
芽数管理をせずに放任栽培が多いです。
芽かきや摘花はほとんど行いません。
販売先は、JAが中心、地元の直売所や自社の直売店。
生産コストの低さを強みにして出荷。
いちごの脇芽のハイブリッド管理

脇芽の管理方法には、ハイブリッド型もあるので紹介します。
時期で芽数管理を変える方法
秋の定植から頂花房まで1芽にします。
基本的には何もしなくても1芽の場合が多いですが、脇芽が発生した株があれば芽かきをします。
第一次腋花房以降は2芽にします。
頂花房が出ると芽数が2個になることが多いので、そのまま2芽を維持します。
春以降は放任です。
収穫やパック詰め作業が忙しいので、芽かきはやっていられません。
ただし、春になると過繁茂状態になりやすいです。
品種で芽数管理を変える方法
芯止まりが発生しやすい品種は、脇芽を残して栽培します。
小玉になりやすい品種は、芽かきをして芽数を少なくします。
うどんこ病が発生しやすい品種は、芽数かきをして過繁茂を防ぎます。
生育で芽数管理を変える方法
苗の生育や株の生育を見て、芽数を変える方法もあります。
生育が良ければ複数の芽を残し、生育が悪ければ1芽にします。
理由は着果負荷を減らし、地上部と地下部のバランスを取るためです。
ベテランのパートさんが管理作業を担当する場合は可能です。
熟練度が低い短期アルバイトには任せない方が良いです。
いちご農園で脇芽を取るコツ

最後に脇芽を取るコツを紹介します。
まず芽数を数えられるようになる
まずは、1株の中に何個の芽があるか数えられるようにしましょう。
意外とできていない農家が多いです。
どの芽を残すべきか
芽数が数えられるようになったら、どの芽を残すかを決めましょう。
基本的には大きな芽から優先的に残します。
例外としては、芽の向きが変な方向を向いている場合は取り除きましょう。
どうやって芽かきをするか
芽かきの作業は、手で行うのがおすすめです。
手で芽かきがしづらい場合は、マイナスドライヤーを使ってください。
残す芽を傷つけないようにご注意ください。
どのくらいの頻度で芽かきをするか
芽かきの頻度は、冬の気温が低い時期なら2〜3週間に一回がおすすめです。
春の気温が高い時期は葉の展開速度が早いので、1〜2週間に一回が理想です。
ただし、春は収量が多く収穫とパック詰めで忙しいので、2〜3週間に一回が現実的だと思います。
芽数管理で収量や糖度を上げる方法
いちごの芽数管理で収量や糖度を上げる方法を紹介します。
芽数管理で収量を上げたい場合
1株あたりの収量を上げたい場合
1株あたりの収量を上げたい場合は、芽数は放任がおすすめです。
芽数が1個よりも20個の方が収量が多くなるからです。
面積あたりの年内収量を上げたい場合
面積あたりの年内収量を上げたい場合は、芽数は1〜2芽にすることを前提として、株間を狭くして定植苗数を増やすのがおすすめです。
例えば、株間25cmで10aに6,000株を植えるよりも、株間20cmで10aに7,000株を植えた方が年内収量は多くなります。
※この定植苗数の計算は適当なものです
芽数管理で糖度を上げたい場合
芽数管理で糖度を上げたい場合は、1芽がおすすめです。
光合成で作られたデンプンは、果実や葉、根に分配されます。
芽数が多いと葉も多くなりますが、花房が増えて果実数も多くなります。
芽数が増えると根量も増えますが、着果数とのバランスは悪くなります。
糖度を最優先させる場合は、1芽がおすすめです。
動画でも解説
動画でも解説しています。
この記事では紹介していない内容もあるので、観てみてください。
まとめ
今回はイチゴ農家の芽数管理を説明しました。
芽数管理や芽かきで悩んでいる方は、参考にしてみてください。
芽数管理を決める前に、芯止まりについても理解しておく必要があります。
芯止まりについてはこちらの記事をお読みください。
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