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いちご農家の方で「いちごの葉かきをどれくらいやるのが良いかわからないな…」と不安になっていませんか?

  • いちごのベストな葉数は何枚なの?
  • どれくらい葉を残せばいいの?
  • どの葉を取って、どの葉を残せば良いの?
  • どれくらいの頻度でやれば良いの?

このような方は、ぜひ最後までお読みください。

この記事を読むと、いちごのベストな葉かきのやり方を把握でき、いちごの収量減少や病害虫の蔓延を予防できます。

いちごの葉の生理生態

まずはいちごの葉の生理生態を説明します。

いちごの葉の発生場所

いちごの葉は芽から発生します。

芽には成長点があり、そこが分化し葉ができます。

いちご1株に芽が1個しかない場合もありますし、複数ある場合もあります。

いちごの葉の規則性

いちごの葉には規則性があります。

たまにこの規則性を理解しておらず、あり得ない理論を話す方がいます。

いちごの葉序2/5

いちごの葉は「2/5の葉序」で出ます。

星(☆)マークを指で描いてみてください。

その頂点の順番で、5枚の葉が出ます。

6枚目の葉は1枚目の葉の真上にできます。

いちごの葉ができるペース

いちごの葉ができるペースは、一つの芽について、基本的には7〜8日に1枚のペースです。

ただし、これは温度の影響を強く受けます。

気温が0℃の環境で育てると、葉はまったくできなくなります。

温度が15〜20℃程度で育てると、8〜9日に1枚くらいのペースで出ます。

温度が20〜30℃程度で育てると、6〜7日に1枚くらいのペースで出ます。

これは一つの芽についてなので、芽が複数あれば複数の葉が出ます。

いちごの葉のサイズの決定要因

いちごの葉のサイズは、利用できる水の量と温度・日長時間の影響を強く受けます。

土が乾燥状態にあり利用できる水の量が少ないと、葉は小さくなります。

水が多いと葉が大きくなります。

温度が低く日の長さが短いと、葉は小さくなります。

温度が高く日の長さが長いと、葉は大きくなります。

いちごの葉柄の長さの決定要因

いちごの葉の付け根からクラウンまでの棒の部分を葉柄(ようへい)と呼びます。

いちごの葉柄の長さは、温度・日長時間の影響を強く受けます。

温度が低く日の長さが短いと、葉柄は短くなります。

温度が高く日の長さが長いと、葉柄は長くなります。

いちごの葉の光合成

いちごは葉で光合成をします。

葉で光合成して作った光合成産物が、葉、根、花、実に運ばれて組織に使われます。

トマトなどの夏野菜ほど強い光は必要ありませんが、光飽和点は3万ルクス程度です(夏野菜は7万ルクス程度)。

葉は光合成をする部分なので、とても重要です。

光合成は光が当たる日の出から日没まで行い、夜間は行いません。

光合成効率は、展開してから3枚目から5枚目程度の若めの葉が高いです。

6枚目以降の古い葉も光合成はしますが、効率が悪くなります。

いちごの葉の呼吸

いちごの葉は呼吸もしています。

呼吸は24時間、しています。

温度が低い夜間は呼吸が少なくなり、昼間は多くなります。

呼吸を行うとエネルギーを消費するので、抑えることが望ましいです。

いちごの葉を取るとクラウンから発根が促進

いちごの葉を取ると、葉の付け根がついていたクラウンからの発根が促進されます。

これは一次根と呼ばれる太い根です。

この太い根が土に伸びることで、クラウンが固定されてぐらつかなくなります。

一次根が土の中で分岐して、二次根や細かい根が発生します。

いちごの葉面積の基本的ルール

次にいちごの葉面積の基本的ルールを説明します。

葉緑素が薄い葉は光合成効率が悪い

光合成は主に葉の緑色の部分である「葉緑素(ようりょくそ)」で行われます。

この葉緑素が十分あれば、光合成が盛んにされます。

高温や大量の潅水により、葉が巨大になった場合、この葉緑素が薄くなります。

そうすると、葉が大きくても葉緑素が少ないので、光合成効率が悪くなります。

「いちごの葉はとにかく大きければ良い!」というわけではありません。

直射日光が当たる葉面積は大きい方が良い

葉面積は「葉のサイズ×葉の枚数」で計算できます。

葉が正常な場合、直射日光が当たる葉面積は大きければ大きいほど良いです。

直射日光が当たる葉面積が大きければ大きいほど、光合成で作られる光合成産物の量も増えるからです。

直射日光が当たらない場合、光合成がほとんど起きません。

直射日光が当たらない葉では光合成が起きませんが、呼吸は24時間起きるので、エネルギーロスが発生します。

特に冬は葉面積が大きい方が良い

特に冬は低温と日長時間が短いことにより休眠方向に成長し、葉が小さくなる矮化が起きます。

そのため、葉を大きくして葉面積を確保する必要があります。

また、冬は日長時間が短く、日射が弱いため、光合成を多くすることを意識しないと不足します。

光合成を多くするために、葉面積が必要です。

日射や二酸化炭素、温度、飽差も影響

光合成については、葉面積だけでは決まりません。

日射、二酸化炭素濃度、ハウス温度、飽差なども影響します。

いくら直射日光が当たる葉面積が大きくても、それらの要素が好条件でなければ、足を引っ張ります。

葉の枚数と病気と害虫防除

次に、葉の枚数と病気や害虫の発生の関係を説明します。

葉が多く過繁茂だと病気が増えやすい理由

いちごは葉が多く過繁茂だと病気が増えやすくなります。

その結果、農薬散布の手間が増えたり、販売できないロスが増えます。

うどんこ病が増えやすい理由

うどんこ病は葉の裏面や実につくカビの病気です。

特に3月から4月の春に発生が増えます。

葉が多いとうどんこ病が増える場所が多くなります。

葉が多いと農薬散布の薬液が葉の裏面に付きづらく、散布ムラが大きくなります。

その結果、殺菌しきれずにうどんこ病が多くなります。

灰色かび病が増えやすい理由

灰色かび病はいちごの実が灰色や黒色のカビにやられる病気です。

特に1月から2月の冬に発生が増えます。

灰色かび病は湿度が多いことで発生が増えます。

葉が多いと水の要求量が多いので、潅水量が増えます。

葉が多いと蒸散量が増えて、ハウス内の湿度が高くなりやすいです。

その結果、湿度が高くなり灰色かび病が多くなります。

葉が多く過繁茂だと害虫が増えやすい理由

いちごは葉が多く過繁茂だと害虫が増えやすくなります。

その結果、農薬散布の手間が増えたり、販売できないロスが増えます。

ハダニやアブラムシが増えやすい理由

ハダニは葉の裏面で繁殖し、大発生すると葉の表面にも出てきます。

アブラムシは新芽や花のガクに多く寄生します。

葉が多いとハダニやアブラムシが増える場所が多くなります。

葉が多いと農薬散布の薬液が葉の裏面に付きづらく、散布ムラが大きくなります。

その結果、殺虫しきれずにハダニやアブラムシが多くなります。

ホコリダニ・チャノキイロアザミウマが増えやすい理由

ホコリダニやチャノキイロアザミウマは、いちごの新芽やクラウンに寄生する虫です。

葉が多いと農薬散布の薬液が新葉やクラウン内部に付きづらくなります。

いちごの芽数別のベストな葉数

次に、いちごの芽数別にベストな葉数を紹介します。

いちごの芽数が1個の場合

いちごの芽数を1個で管理し、一本仕立ての場合は、1株あたりの葉数は5.5枚程度がおすすめです。

展開する前の新葉は0.5枚としてカウントしてください。

いちごの葉序は2/5なので、6枚目の葉は1枚目の葉の真上になります。

6枚あると葉が1セット重なり、7枚あると葉が2セット重なることになります。

呼吸や光合成の効率、病害虫防除の考慮すると、1株あたりの葉数は5.5枚がおすすめです。

ただし、真冬で矮化している場合は、1株あたりの葉数を6〜7枚程度残しても良いです。

理由は葉面積が小さくなっているためです。

いちごの芽数が2個の場合

いちごの芽数が2個の場合は、1株あたりの葉数は8枚程度がおすすめです。

芽数が2個なので、1芽あたりの葉数は4枚になります。

芽数が2個の場合は9枚以上残すと、葉の重なりが多くなります。

ただし、真冬で矮化している場合は、1株あたりの葉数を9〜10枚程度残しても良いです。

いちごの芽数が3個以上の場合

いちごの芽数が3個以上の場合は、1株あたりの葉数はカウントせずしない方が良いです。

カウントが大変で現実的ではないからです。

葉の老化具合か葉面積で判断することをおすすめします。

葉の老化具合で判断する場合

一番古い葉の色が変色していたり、葉柄を持って揺するとカンタンに取れる場合には、取りましょう。

変色していない葉、カンタンに取れない葉は残します。

変色している葉は葉緑素が少なく、光合成効率が悪いです。

カンタンに取れない葉は維管束が強く繋がっており、光合成産物をクラウン方向へ供給しています。

光合成を十分にしていない葉は無駄ですし、病害虫の原因になるので取りましょう。

葉面積で判断する場合

いちごの株全体を真上から見てください。

高設栽培なら椅子を使ってください。

冬に、真上から株を見て、ビニールマルチがたくさん見えている場合、日射を無駄にしています。

その場合は葉を多めに残して下さい。

ビニールマルチが見えず、葉で覆えている場合は、重なり合った葉の下側を取ってください。

いちごの季節別のベストな葉数管理

いちごの季節別のベストな葉数管理を説明します。

夏の育苗前半

夏の育苗前半は、葉を残して光合成と蒸散をさせましょう。

光合成をすることでクラウンが太くなり、充実した苗になります。

葉が多いことで蒸散が起きて、葉の周りの温度が下がります。

苗1個あたり、葉数は3.5〜4.5枚が目安です。

夏の育苗後半

夏の育苗後半は、葉かきをして徒長を防ぎましょう。

苗1個あたり、葉数は2.5〜3.5枚が目安です。

秋の定植後

定植時は1株あたりの芽数が1個の場合が多いです。

葉の枚数は3.5〜4.5枚程度が目安です。

秋の加温前の時期

冬に葉面積を確保するために、秋に葉を取りすぎないようにしましょう。

葉の枚数は、1芽の場合は4.5〜5.5枚程度が目安です。

冬の加温中の矮化しやすい時期

冬は日長時間が短く日射が弱いので、葉を取りすぎないようにしましょう。

葉の枚数は、1芽の場合は5.5〜6.5枚程度が目安です。

春の過繁茂になりやすい時期

春は過繁茂でうどんこ病や害虫が増えるので、葉かきをしましょう。

葉の枚数は、1芽の場合は4.5〜5.5枚程度が目安です。

いちご農家で実践できる葉かき作業のポイント

いちご農家で実践できる葉かき作業のポイントを説明します。

まずは芽数を数える

まずは1株あたりの芽数を数えられるようになりましょう。

芽数を正確に数えられない方が意外と多いです。

葉序をどう把握するか

いちごの2/5の葉序を理解しましょう。

葉が5枚あったとして、どれが最も古い葉で、どれが新しいかを判断できるようになりましょう。

取るべき葉はどれか

葉かきをする場合、取るべき葉を決めましょう。

基本的には古い葉から優先的に取ります。

古い葉ほど光合成効率が悪いからです。

葉かきはどれくらいの頻度で行うか

葉かきの頻度は、労働力や葉の展開速度を考慮して決めましょう。

冬は葉の展開速度が遅く収量が少ないので、2週間に1回程度が可能だと思います。

春は葉の展開速度が早く収量が多いので、3週間に1回程度が限度だと思います。

取った葉はどうするか

取った葉は基本的にはハウス外に持ち出してください。

病気の菌や害虫がついているからです。

ただし、カブリダニなどの天敵製剤を放飼している場合は、葉をハウス内に置いて天敵製剤がイチゴの株に移動するのを待った方が良い場合もあります。

ハウス外に持ち出した葉は地面に穴を掘って埋めるか、コンポストを作って堆肥化しましょう。

芽かき、摘花と一緒に行う

葉かきだけを実施するのは非効率です。

芽かきや摘花も同時に行いましょう。

特に芽かきを行うと葉が3〜5枚ほど減るので、葉かきの必要がない場合も多いです。

葉かきをするかは農家によってバラバラ

葉かきを1〜2週間に1回、必ず実施するイチゴ農園があります。

葉かきを9月から5月の9ヶ月の栽培期間中、一回もしないイチゴ農園もあります。

これは極端な例ですが、葉かきをするかどうか、どれくらいするかは農家ごとにバラバラです。

葉かきをすればするほど、労働力や人件費は増えます。

夏の育苗期間から収穫開始までは葉かきを行い、収穫が始まったら忙しくて葉かきができない農家も多いと思います。

動画でも解説

動画でも解説しています。

この記事では紹介していない内容もあるので、観てみてください。

まとめ

今回はいちご農家の葉かきについて解説しました。

葉は光合成をする大切な機関ですが、病気や害虫の隠れ場所でもあります。

葉かきをどれくらいするかは、生育や季節、労働力などにより決めてください。

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