
「いちご農園を新規開業したいけど、今から大丈夫?」と不安になっていませんか?
令和になり、いちご農園の新規開業は難しくなりました。
今回は令和にいちご農園の新規開業をおすすめしない理由を3個、紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
3位 人手不足で人件費が高騰
10年前と比べて、イチゴ農園の人手不足が深刻になっています。
アルバイトやパートを募集しても人が集まらないことがあります。
特に農村や地方で人手不足が深刻です。
イチゴ農園以外にも働く場所であるので、なかなかイチゴ農園が選ばれません。
さらに、最低時給が少しずつ上っており、令和7年の最低時給の全国平均は1,121円です。
アルバイトやパートを雇用するなら最低時給以上の金額を支払わないといけません。
最低時給で募集しても人が採用できなければ、さらに高い時給を支払う必要があります。
農業は屋外で作業するので、直射日光を浴びて、夏は暑く、冬は寒い環境です。
綺麗な水洗トイレがある農園は少ないです。
そのため、人手不足が深刻で、多くの地域で労働力は外国人技能実習生に頼っています。
農業分野で働く外国人技能実習生は、およそ6万人います。
円安になり、外国人技能実習生にとっても、日本は魅力的ではなくなりつつあります。
例えば、中国人が減り、ベトナム人が減り、次はネパール人が増える見込みです。
徐々に所得が低い国に移っています。
2位 夏の猛暑が厳しすぎる
10年前と比べると、夏の平均気温が上昇し、猛暑日が増えました。
特に、令和5年から7年は、毎年過去最高の暑さを更新しています。
イチゴ農園では、夏に苗を作ります。
夏の気温が高いと、苗の生育適温から外れ苗の生育が悪くなります。
また、炭疽病などの病気も蔓延しやすくなります。
秋の残暑も厳しくなり、関東では最高気温が30℃以下になるのは9月下旬からになりました。
イチゴの促成栽培では、9月上旬から中旬に頂花房の花芽分化をさせて、9月下旬から10月上旬に苗を植えます。
しかし、残暑が厳しいことで頂花房の花芽分化が遅れ、11月から12月の収穫量が減っています。
単価が高い11月から12月の収穫量が減ることは、売上減少の影響が強いです。
そのため、猛暑の影響でイチゴの収穫量が減っています。
1位 設備投資の金額が高額すぎる
10年前と比べると、イチゴ農園を開業するのに必要な初期投資の費用が1.5〜2.0倍になりました。
初期投資の費用が多くなると、借入金が増加したり、損益計算書の減価償却費が増加します。
借入金が増えると、借入金の返済が増え、金利の支払いも増えて、資金繰りが悪化しやすいです。
損益計算書の減価償却費が増えると、黒字化しにくくなります。
また、初期投資の金額が増えると、投資回収にかかる年数が増えます。
10年前なら開業から10年程度で回収できるケースでも、今だと15年程度かかります。
そのため、「いかに初期投資の金額を小さく抑えるか」が重要になっています。
そのためには、補助金を活用する、適切な設備を選ぶ、中古の設備を修理して使うなどがあります。
まとめ
今回は令和にいちご農園の新規開業をおすすめしない理由3選を紹介しました。
他にも役立つ記事がたくさんあるので、ぜひ読んでみてください。
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