
「新規就農や農業参入したいけど、市場規模が大きい農作物はどれ?」と疑問に思っていませんか?
市場規模が小さな農作物は、価格が下落するリスクがあり、規模拡大がしにくいです。
市場規模が大きい農作物は、需要が大きいことが証明されています。
今回は、野菜と果樹の産出額ベスト10を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
データは「令和5年の農林水産省の統計データ(生産農業所得統計など)」を使用しています。
今回は、米や小麦などの主食作物は外しています。
10位じゃがいも1,087億円
- 作付面積は71,200ha
- 10aあたりの収量は3,320kg
- 出荷量は2,021,000t
じゃがいもといえば、カレーの具やポテトチップス、フライドポテトですね。
国産じゃがいものおよそ2割は、カルビーのポテトチップスなどになります。
主に北海道で生産されていて、九州などでもリレー生産されています。
カルビーグループの年間の国内ばれいしょ調達量は約35.2万トン(2023年3月期)。
これは国内ばれいしょ生産量の約18%にあたります。引用元:カルビーじゃがいもへのこだわり
9位さつまいも1,096億円
- 作付面積は32,000ha
- 10aあたりの収量は2,240kg
- 収穫量は715,800t
作付面積1位は鹿児島県、2位は茨城県、3位は千葉県、4位は宮崎県です。
焼き芋やさつまいもスイーツブームが一段落しましたが、焼酎用などの加工用ニーズは安定しています。
「さつまいも基腐病」という恐ろしい病気が蔓延しましたが、ウイルスフリー苗の普及で改善されつつあります。
8位たまねぎ1,273億円
- 作付面積は25,500ha
- 10aあたりの収量は4,600kg
- 出荷量は1,066,000t
たまねぎは、カレーの具やスープ、炒め物など欠かせない野菜。
常に家に必要な常備菜です。
7位きゅうり1,413億円
- 作付面積は9,490ha
- 10aあたりの収量は5,590kg
- 出荷量は461,700t
きゅうりの食べ方といえば、サラダや漬物ですね。
意外と市場規模が大きい野菜です。
6位ねぎ1,503億円
- 作付面積は21,500ha
- 10aあたりの収量は2,030kg
- 出荷量は347,700t
葉を食べる長ねぎです。
長ねぎは播種から育苗、定植、収穫後の調整を機械化や器具化できるようになり、生産効率が飛躍的に向上しました。
5位りんご1,730億円
- 作付面積は34,600ha
- 10aあたりの収量は1,750kg
- 出荷量は548,600t
りんごの生産量は青森県がダントツ1位で、2位は長野県。
最近では密植させる「新矮化栽培」が普及し、反収が向上し作業性が改善しています。
海外輸出をする業者も増えています。
4位みかん1,733億円
- 作付面積は35,400ha
- 10aあたりの収量は1,930kg
- 出荷量は617,100t
冬の果物といえば、みかんですね。
愛媛県や和歌山県、静岡県など、冬季温暖な地域で生産されています。
3位いちご2,055億円
- 作付面積は4,780ha
- 10aあたりの収量は3,380kg
- 出荷量は149,900t
他の果物よりもブランド化が進んでいます。
都道府県ごとにブランドいちごがあり、競争が激化しています。
輸出量も増えています。
2位ぶどう2,068億円
- 作付面積は16,400ha
- 10aあたりの収量は1,020kg
- 出荷量は156,700t
シャインマスカットなどの皮まで食べられる品種の登場で、一気に市場規模が拡大しています。
しかし、最近では需要よりも供給が過剰になり、価格が暴落しています。
スーパーではシャインマスカットが900円程度で販売されるようになりました。
1位トマト2,311億円
- 作付面積は10,900ha
- 10aあたりの収量は6,250kg
- 出荷量は622,500t
大玉トマト、中玉トマト、ミニトマトを合算させた数字です。
元々は大玉トマトが9割以上でしたが、最近では8割以下になりました。
ミニトマトの市場規模が拡大しています。
【例外】コメ(水稲)1兆5,193億円
米は市場規模がダントツで大きく、水田で育てる特殊な農作物なので、今回は例外としました。
令和5年の米の市場規模は、1兆5,193億円もあります。
- 作付面積は1,242,000ha
- 10aあたりの収量は515kg
- 収穫量は6,610,000t
令和6年にはスーパーの店頭から米がなくなる米不足が発生し、「令和の米騒動」と言われました。
災害時用の「備蓄米」が放出され、古米や古古米、古古古米が店頭で安く販売され、ニュースで話題になりました。
まとめ
こちらがグラフです。
イチゴは第3位です。

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