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いちごの植物工場はどんな仕組みなの?」と疑問に思っていませんか?

  • いちごの植物工場はどんな仕組みでできているの?
  • いちごの植物工場の課題は?
  • いちごの植物工場の収益性は?
  • いちごの植物工場の成功事例は?

このような疑問がある方は、ぜひ最後までお読みください。

いちごの植物工場は黒字化に成功した事例がありませんが、将来性が期待されているビジネスです

大企業やスタートアップ企業、中小企業がいちごの植物工場ビジネスに挑戦しては失敗しています。

弊社はいちごの植物工場を研究し、6つのいちごの植物工場ビジネスにコンサルティングを行ってきました。

その知見を活かして、いちごの植物工場について解説します。

いちごの植物工場とは

まずはいちごの植物工場の基本的な説明をします。

完全閉鎖型の植物工場とは

そもそも、植物工場とは、主に完全閉鎖型植物工場を指す言葉です。

完全閉鎖型植物工場とは、ビルや工場などの太陽光が入らない建物の中で、LEDなどの光源で野菜を育てる施設。

場合によっては、大型のビニールハウスのことを太陽光利用型植物工場という場合もあります。

今回は、完全閉鎖型植物工場の話題に的を絞りますね。

一般的ないちごはハウス栽培

ちなみに一般的ないちごは、ビニールハウスの中で栽培されています。

露地栽培といって屋外での栽培もほんのわずかにありますが、99%のいちごはハウス栽培です。

植物工場産のいちごもほとんど出回っていません。

いちごの植物工場の仕組み

次にいちごの植物工場の仕組みを説明します。

いちごの植物工場の建物

いちごの植物工場の建物は、以下のようなものを使うことが多いです。

そのため、地目は農地ではなく、宅地や雑種地で行うことが多いです。

  • ビルの空き店舗
  • 工場の全体やその一部
  • 地下の部屋
  • 高架下のスペース
  • プレハブ小屋
  • コンテナ
  • 廃校の校舎
  • 完全に光を遮ったビニールハウス
  • 断熱素材のビニールハウス

いちごの植物工場の温度調整はエアコン

いちごの植物工場の室温の温度調整は、エアコンを用いて行います。

いちごの生育適温は、15〜30℃くらいなので、そのあたりの温度で栽培します。

LEDの光を照射する時間帯と照射しない時間帯で温度差をつけることもあります。

エアコンのサイズは栽培室の大きさによって調整します。

いちごの植物工場の光源はLEDライト

いちごの植物工場の光源は、LEDライトを使います。

ハウス栽培では太陽光を使います。

LEDライトの色は昔は青色と赤色の組み合わせが多かったですが、最近は白色や黄色が多いです。

LEDライトの性能が上がっているので、電気代の割に光が強くなっています。

いちごの植物工場のCO2調整は生ガス

いちごの植物工場では二酸化炭素が不足しやすいので、炭酸ガスを供給します。

ハウス栽培では灯油を燃焼させて炭酸ガスを作ります。

しかし、植物工場では生ガスを使うことが多いです。

いちごの植物工場の栽培棚は多段式(垂直栽培)

いちごの植物工場の栽培棚は、3〜7段くらいの多段式です。

縦方向に栽培棚が並ぶので、垂直栽培とも呼ばれます。

ハウス栽培では栽培棚は1段か2段が多いので、植物工場は面積あたりの生産効率が良くなります。

いちごの植物工場の栽培方法は水耕栽培

いちごの植物工場では、栽培方法は水耕栽培が多いです。

水耕栽培とは、土や培地を一切使わない栽培方法。

液体肥料を流して、そこにいちごが根を伸ばします。

また、養液栽培の固形培地耕を使う場合もあります。

これはロックウールやヤシガラなどの培地にいちごの苗を植えて、そこに液体肥料を流します。

いちごの植物工場の受粉はハチなど

いちごの植物工場の受粉は、ハチや手作業などで行います。

詳しくはこちらの記事で説明しています。

いちごの植物工場で受粉する方法7選!ハチが飛ばない?

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いちごの植物工場の生産期間は一年中

いちごの植物工場はいちごの実を一年中、生産します。

ハウス栽培では12月から5月までの6ヶ月間が多いです。

そのため、いちごの植物工場はハウス栽培よりも長い期間の生産が可能です。

いちごの植物工場の栽培品種は一季成り性か種子繁殖型

いちごの植物工場では、栽培品種は一季成り性が多いです。

理由は植物工場では温度を自由に設定できるので、四季なり性を選ぶ必要がないからです。

ですが、四季なり性という名前から誤って四季なり性を選んでしまう事業者が多いのも事実…。

よつぼしやベリーポップはるひ、ベリーポップすずといった種子繁殖型品種も人気です。

理由は種を栽培室内で播種でき、病気や害虫の持ち込みリスクがないから。

植物工場産いちごの販売先は業務用か直接販売

植物工場産いちごの販売先は、業務用が多いです。

具体的には、ケーキ屋、いちご大福屋、いちご飴屋などです。

直接ケーキ屋に卸すよりも、商社や仲卸業者が間に入ることが多いです。

規模が小さな植物工場の場合は、顧客や一般消費者にいちごを直接販売します。

いちごの植物工場のシステム

いちごの植物工場はいろんな業者が販売しています。

小規模であれば自作することも十分可能です。

  1. いちごカンパニー株式会社
  2. シーシーエス株式会社
  3. シンフォニアテクノロジー株式会社

小規模ないちごの植物工場を自作する方法

小規模ないちごの植物工場を自作してい実験をする方法を紹介します。

自宅の部屋の一部でもかんたんにできます。

こちらのYouTubeで弊社の代表宮崎が紹介しているので、ぜひご覧ください。

いちごの植物工場の栽培設備を作る方法

植物工場でいちごの苗を作る方法

植物工場のいちごの実を作る方法

いちごの植物工場の課題,問題

次にいちごの植物工場の課題を紹介します。

初期投資が大きすぎる

いちごに限らず、植物工場は初期投資が大きすぎます。

小型の植物工場でも数千万円は必要です。

大規模な植物工場になると十数億円が必要です。

これはハウス栽培なら数分の一まで小さくなります。

この初期投資の大きさが課題です。

電気代が高すぎる

いちごに限らず、植物工場は電気代が高すぎます。

エアコンやLEDが莫大な電気を消費します。

これはハウス栽培なら数十分の一まで小さくなります。

このランニングコストの高さが課題です。

病気や害虫の予防が面倒すぎる

いちごの植物工場は病気や害虫の予防が面倒です。

植物工場では病気や害虫が発生しないと誤解されがちですが、実際には予防に力を入れないと発生します。

レタスは播種から収穫までが1か月しかないので、病気や害虫が発生しづらいです。

しかし、植物工場のいちごは播種もしくは育苗から収穫終了までが12〜24か月ほどかかります。

栽培期間が長いので病気や害虫が発生するリスクが高いのです。

いちごの病気や害虫については、こちらの情報をご確認ください。

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1株1か月あたりの収穫量が少なすぎる

いちごの植物工場は1株あたりの収穫量が少なすぎます。

収穫期間を長くすれば収穫量が多いように見えますが、1か月あたりで生産すると少ないです。

また、多段式栽培なので面積あたりの収穫量は多いですが、1株あたりの収穫量が少ないので生産効率は悪いです。

いちご1株の育苗コストやメンテナンスに手間がかかる割に、収穫量が少ないからです。

果実の味が微妙すぎる(美味しくない)

植物工場産のいちごは味が微妙なことが多いです。

夏のハウス栽培の夏秋いちごと比べると、植物工場産いちごの方が美味しいこともあります。

しかし、冬のハウス栽培の促成栽培のいちごと比べると、植物工場産いちごは味が劣ります。

もちろん植物工場産いちごも環境制御や設備の変更によって、味を改善することはできます。

それをやらない理由は、生産コストが上がってしまうからです。

ハウス栽培のいちごと比べて生産コストが高すぎる

植物工場産いちごはハウス栽培のいちごと比べて、生産コストが高すぎます。

消費者やケーキ屋のパティシエなどのユーザーにとっては、ハウス栽培のいちごも植物工場のいちごもだいたいは同じものです。

しかし、その値段は植物工場産の方が高くなります。

あなたは割高ないちごを買い続けますか?

ハウス栽培のいちごと比べてイメージが微妙すぎる

植物工場産いちごはハウス栽培のいちごと比べるとイメージが微妙です。

ハウス栽培のいちごは、良いイメージがあると思います。

例えば、農家のおじいちゃんが土づくりにこだわっている、農家のおばちゃんが愛情をたっぷりかけてお世話をしてくれた、ハウスの周りには大自然が広がっているみたいな感じです。

しかし、植物工場は機械化された人工物の中で、エネルギーを無駄に使っていちごを作っているイメージです。

植物工場産いちごには必要性が高いニーズがなさすぎる

植物工場産いちごの一番の問題点は、必要性が高いニーズがなさすぎること。

必要性が高いニーズとは、「ないと困ること」です。

植物工場産いちごがないと生きていけない人、仕事ができない人はいますか?

「植物工場産いちごがあったらいいな」と思っている人はいると思いますが、「あったらいいな」という顧客しかいないビジネスはうまくいきません。

ちなみに、夏から秋にかけての生のいちごのニーズは、北海道や東北、長野県、山梨県で生産されている夏秋いちごが満たしています。

いちごの植物工場の収益性

次にいちごの植物工場の収益性を紹介します。

いちごの実の販売で黒字化事例がない

いちごの実の販売ビジネスでの黒字化事例はありません。

中には自称している事業者もいると思いますが、第三者が確かめた事業者はいないはずです。

これは日本だけの話ではなく、世界全体の話です。

海外にもいちごの植物工場をしている事業者はたくさんあります。

いちごの植物工場システムの販売は儲かる

勘違いしないでいただきたいのは、いちごの植物工場のシステムを販売する事業者は儲かっているという点です。

建物、栽培棚、養液システム、環境制御機器などを販売している事業者は黒字になっているはずです。

スタートアップ企業は赤字を掘るビジネスモデル

いちごの植物工場をメインの事業としている会社の多くは、スタートアップ企業です。

スタートアップ企業は、一般的な中小企業や大企業とはビジネスの手法が違います。

スタートアップ企業は資金調達を銀行ではなく、VCや投資家から投資で行います。

スタートアップ企業はまだこの世にはない画期的なサービスや商品を提供します。

スタートアップ企業は赤字を何年も垂れ流すことが当たり前で、利益確保よりもユーザー獲得やシェア拡大を優先させます。

スタートアップ企業の95%くらいは倒産か生きながら死んだ状態になります。

わずかな割合のスタートアップ企業が、上場したり事業売却して成功者になります。

世界初の黒字化をすべての事業者が目指している

いちごの植物工場ビジネスは、「世界初の黒字化」を世界中のすべての事業者が目指している状態です。

そのため、VCや投資家から出資が集まりやすいです。

逆に銀行からの融資が下りにくいです。

いちごの植物工場の成功事例

いちごの植物工場の成功事例を紹介します。

建設会社が建物付きで植物工場システムを販売

建設会社が建物付きで植物工場のシステムを販売するのは、素晴らしい事業戦略だと思います。

既存事業の強みとニーズがマッチしていますね。

設備業者が植物工場システムを販売

レタスなどの植物工場システムを販売する業者が、いちご向けの植物工場システムを販売するのも素晴らしい事業戦略です。

既存商品の一部を変更し、既存顧客へ新しい商品を提供しています。

空き工場をいちごの植物工場に変換

空き工場をいちごの植物工場に変換するビジネスプランも素晴らしいですね。

既存事業の変化によって活用できていないリソースを有効活用しています。

障害者雇用のいちごの植物工場

障害者雇用のいちごの植物工場も素晴らしいビジネスプランです。

いちごの実の販売で収益化を目指すのではなく、障害者雇用の受け入れスキームで利益を確保します。

海外でいちごの植物工場を始めるスタートアップ企業

海外でいちごの植物工場を始めるスタートアップ企業も素晴らしいです!

日本ではいちごの必要性が高いニーズは、促成栽培と夏秋栽培で満たされています。

しかし、海外に目を向けると日本クオリティのいちごはまだまだ足りていません。

円安の影響で日本産いちごの輸出が増えていますが、海外産の日本クオリティいちごの需要も期待できます。

あとは、「日本クオリティいちごの需要が、必要性が高いニーズなのか? またその市場規模が植物工場の適正規模と釣り合うのか?」、「バリューチェーン全体の模倣困難性をどう確保するか?(種苗、生産、物流、ブランド)」がポイントですね。

まとめ:いちごの植物工場は伸び代があるビジネス

いちごの植物工場ビジネスは、実の販売では成功事例がありません。

言い換えれば、もしあなたが成功すれば、あなたは世界初の成功者として歴史に名を刻むでしょう。

いちごの植物工場ビジネスは伸び代がありますね。

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