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「農業参入でイチゴを育てよう」と思っていませんか?

農業参入では、イチゴを選ぶのはやめた方が無難です。

  • 農業参入でイチゴ農園を検討中
  • 農業参入することは決まったけど作物は未定
  • 農業参入で何を育てるのが良いか悩んでいる

このような悩みを抱えている方に、イチゴの欠点を説明します。

この記事を最後まで読むと、農業参入でイチゴを選ぶリスクがわかり、農業参入で失敗するリスクを減らせます。

1. イチゴは他の作物よりも栽培が難しい

イチゴ栽培の難しさを舐めていませんか?

イチゴは栽培がトップクラスに難しい

イチゴは数ある農作物の中でも、栽培難易度がトップクラスです。

ベテラン農家でも栽培に失敗するのに、ド素人の一般企業に成功できると思いますか?

素人は栽培が失敗するリスクが高い作物を選ぶべきではない

一般企業が農業参入する場合に重視するべき点は、「栽培を失敗しにくいこと」です。

農業では栽培に失敗したら、事業の失敗が確定するからです。

高設栽培の養液管理と環境制御はマニュアル化が可能

ただし、イチゴは高設栽培であれば、養液管理を自動化できたりマニュアル化できます。

ハウスの温度管理などの環境制御も、自動化やマニュアル化ができます。

設備や栽培方法を予め考えておけば、失敗するリスクを減らせます。

高設栽培については、こちらの記事をご覧ください。

いちごの高設栽培とは?高設ベンチの種類とメーカー選び方,メリット・デメリット,10aの収穫量と価格

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2. イチゴは夏の猛暑の影響が大きい

「イチゴは冬のフルーツだから夏の猛暑の影響は受けない」と勘違いしていませんか?

イチゴの苗作りは夏に行うので猛暑の影響が強い

イチゴの収穫期間は冬から春ですが、その苗は夏に作ります。

気温が40℃になると、ビニールハウスの中は50℃以上になります。

イチゴの生育適温は20〜25℃なので、50℃になるとイチゴは枯れたり生育が悪くなります。

秋の残暑でイチゴの収穫開始が遅れる

イチゴは12月の値段が最も高いので、12月にたくさん収穫することが大切です。

気候変動で夏の気温が上がり、秋の残暑も厳しくなりました。

12月に収穫されるイチゴは、9月に花芽分化させる必要があります。

花芽分化のためには、20℃程度の低温が必要です。

最近は9月や10月でも気温が高くなり、イチゴを12月に収穫するのが難しくなりました。

極早生品種の利用や夜冷処理で収穫を早められる

ただし、極早生品種という花芽分化が早い品種であれば、残暑が厳しくても12月から収穫できます。

夜冷庫といってエアコンが付いた小さなハウスを使えば、早生品種でも12月から収穫できます。

設備や花芽分化促進技術を使えば、収穫を早められ、儲かりやすくなります。

ビニールハウスの猛暑対策は、こちらの記事をご覧ください。

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3. イチゴは初期投資が大きい

イチゴ農園は初期投資が5千万円くらいかかりますが、大丈夫ですか?

イチゴの初期投資額はトップクラスに大きい

イチゴ農園の初期投資額は農作物の中でトップクラスに大きいです。

ビニールハウスや高設ベンチ、養液システム、環境制御システム、育苗システム、出荷選別の作業小屋などが必要です。

例えば、夫婦で始める個人農園でも5千万円くらいの金額が必要です。

設備投資額が10年前の1.5倍に値上がり

10年ほど前までは、イチゴ農園の初期投資額は2,500〜3,000万円程度でした。

鉄などの様々な物の値段が上がり、円安で輸入品の価格が上昇したことで、初期投資額は1.5倍ほどになりました。

今から開園をすると、10年前に始めた農園よりも不利です。

補助金や中古品の活用, 自主施工でコスト削減可能

ただし、補助金や中古品を活用すれば、初期投資額を下げることができます。

また、ビニールハウスや高設ベンチなどの施工工事を業者に依頼せず、自社で行えばコストを下げられます。

初期投資額を抑える工夫を行えば、10年前に始めた農園と互角に戦えます。

4. イチゴは労働集約的な作物で機械化できない

イチゴは人海戦術頼みですが、問題ないですか?

イチゴの収穫とパック詰めは手作業

イチゴ栽培のほとんどは手作業で行います。

イチゴの作業の中で特に割合が多いのは収穫とパック詰めで、手作業で行うしかありません。

昨今は最低時給が上がり、社会保険料が増え、人手不足で、転職も当たり前になりました。

機械化ができる作物もある

例えば、お米の水稲栽培はほとんどの作業が機械化できています。

長ネギ栽培もほとんどの作業が機械化できています。

いちご狩りなら収穫とパック詰めは不要

ただし、イチゴもいちご狩りであれば、収穫やパック詰めの作業は不要です。

そのため、いちご狩りなら少人数でも対応可能で、人件費を大幅に削減できます。

5. ブランドイチゴが乱立している

ブランドイチゴが多すぎます。

イチゴのブランドが多すぎ問題

スーパーや百貨店に行くと、ブランドイチゴだらけです。

博多あまおう、とちあいか、あまりん、いちごさん、古都華など多すぎます。

競合他社が多く独占が困難

高級ブランドイチゴの市場は、競合他社が多いです。

そのため、高級ブランドイチゴ市場を独占することはできません。

圧倒的なブランドはなく勝てる余地がある

ただし、逆にいうと高級ブランドイチゴ市場に、圧倒的な勝者はいません。

たくさんのブランドが乱立している状態なので、新しいブランドが入る余地があります。

6. いちごは日持ちがしないので販売先が必要

イチゴは日持ちがしないので、収穫する前に販売先を確保する必要があります。

イチゴの鮮度維持日数は3〜10日ほど

イチゴの鮮度が保たれるのは、3日から10日ほどです。

イチゴは皮がなく、柔らかいので、すぐに傷んでしまいます。

他の作物は日持ちが長い

例えば、お米なら籾や玄米の状態で数カ月は保存でき、精米してからも数週間は保存できます。

ニンニク、ジャガイモ、タマネギなど長期間保存できる野菜は、保存や輸送が楽です。

冷蔵庫やコールドチェーンで改善できる

ただし最近では、電界冷蔵庫という長期保存できる冷蔵庫も登場しました。

また、生産者から消費者までの間にコールドチェーンを構築することで、鮮度悪化を防げます。

7. イチゴは軟らかく輸送中に傷みやすい

イチゴは軟らかいので輸送すると傷みやすいです。

イチゴは皮がないので傷みやすい

イチゴは硬い皮がありません。

リンゴやナシ、メロン、スイカ、ブドウなどは硬い皮があるので、傷みにくいです。

輸送中に傷みが多く荷傷みトラブルが起きる

イチゴは輸送中の振動や衝撃で実が傷みます。

そのため、長期輸送や輸出をすると、荷傷みトラブルが発生します。

ゆりかーごなどの梱包容器で改善できる

ただし、最近ではゆりかーごのような緩衝能力が高い容器を使うことで、荷傷みを減らせます。

また、2段重ねのパックが減り、スポンジシートを敷いた1段並びのパックが主流になり、傷みが減りました。


8. すでにイチゴ農家が1万軒以上いる

日本にはイチゴ農家が1万軒以上もあります。

イチゴ農家の軒数は1.5万軒もいる

イチゴ農家の軒数は、過去の統計調査では1.5万軒ほどでした。

現在は1.2〜1.3万軒ほどだと推測されます。

すでに47都道府県でイチゴが生産されている

日本の47都道府県のすべてに、イチゴ農家がいます。

どこの地域でもイチゴ農家がいるので、競合他社が存在します。

イチゴ農家の軒数は減少中

ただし、イチゴ農家の軒数は減少中で、栽培面積も、生産量も減少しています。

イチゴの生産量は減少していますが、需要量の減少の方が少ないので、価格は上昇しています。

9. イチゴだけだとリスクが大きい

イチゴだけしか生産しないのはリスクが大きくないですか?

イチゴだけ栽培すると売上は冬春の半年しかない

イチゴ農家は、イチゴを12月から5月までしか販売しません。

そのため、売上があるのは冬から春にかけての半年だけです。

イチゴだけ栽培すると労働力の増減が大きい

イチゴだけ栽培すると、労働力の増減幅が大きくなります。

繁忙期と閑散期の差が激しいので、労働力の確保が難しいです。

イチゴだけに集中することで成功しやすい

ただし、イチゴにだけ作物を絞った方が、技術習得ができ成功しやすいです。

設備や機械類についてもイチゴだけの方が必要なものが減り、投資効率が良くなります。

10. 台風が大型化しハウス倒壊リスクがある

台風が大型化し、ハウスが倒壊するリスクがあります。

ビニールハウスは倒壊するリスクがある

ビニールハウスは1棟で数百万円から数千万円して、高額です。

しかし、台風や突風、大雪などの自然災害が倒壊するリスクがあります。

台風が大型化し高強度ハウスも倒壊した事例がある

台風でも潰れない強度を持つ高強度ハウスもありますが、絶対に潰れない訳ではありません。

台風が大型化したことで、高強度ハウスや鉄骨ハウスでも潰れた事例があります。

ハウスの保険で備えができる

ただし、ビニールハウスの倒壊については、ハウスの保険で備えることができます。

また、強風時はビニールを剥がしたり、骨組みを補強したり、強風対策を講じることで倒壊を防ぐこともできます。

11. イチゴは病気や害虫が多く農薬の使用回数が多い

イチゴは病気や害虫が多いので、農薬の使用回数が多いです。

イチゴは病気や害虫の被害が多い

イチゴはうどんこ病や灰色かび病、炭疽病、萎黄病などの病気が問題になります。

害虫はアブラムシ、ハダニ、ホコリダニ、アザミウマ、ヨトウムシなどが問題になります。

イチゴは農薬の使用回数が多く有機栽培が難しい

イチゴは農薬を使わないと病気や害虫を防げないので、有機栽培は難しいです。

有機栽培をすると、病気や害虫で収穫量が大幅に減るリスクがあります。

弊社は兵庫県の農園と協力して、イチゴの有機栽培(有機JAS取得)に取り組んでいます。

その様子はYouTubeの動画をご覧ください。

特別栽培農作物は実現可能性が高い

ただし、化学肥料や化学農薬の使用量を慣行栽培よりも減らした「特別栽培農作物」であれば、実現できる可能性が高いです。

特別栽培農作物であれば、新規参入者でも可能です。

イチゴ栽培におすすめの農薬はこちらの記事をご覧ください。

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12. 土耕栽培は土作りに時間がかかる

土耕栽培は土作りに時間がかかります。

イチゴの土耕栽培はその土地の影響を受ける

地面の土でイチゴを育てる土耕栽培は、土地の影響を受けます。

その土地の土がイチゴ栽培に向かない場合は、土壌改良に時間がかかります。

良い土を作るには何年もかかる

最初の土の状態が悪いと、イチゴ栽培に向いた良い土を作るためには、5〜10年ほどかかります。

そのため、最初の数年は収穫量が少なく、赤字になります。

高設栽培なら1年目から高収量が実現可能

ただし、高設栽培なら培養土を使うので、土の状態は一切関係ありません。

1年目から高収量を実現でき、1年目から黒字を実現できます。

13. 土耕栽培は作業姿勢が辛い

土耕栽培は地面にイチゴがなるので、作業姿勢が辛いです。

土耕栽培は作業姿勢が辛い

土耕栽培は地面に葉があり、実ができます。

収穫用の椅子もありますが、作業姿勢が辛いです。

体を壊す人が多くパートが集まりにくい

そのため、土耕栽培では、膝や腰などの関節を壊す人が多いです。

また、作業が辛いのでパートなどの労働者も集まりにくいです。

高設栽培は作業姿勢が楽

ただし、高設栽培はまっすぐ立ったままの姿勢で作業ができるので、楽です。

立ったままなので、一日中作業しても疲れが少ないです。

14. イチゴは苗作りが難しい

イチゴは他の作物よりも苗作りが難しいです。

イチゴは苗作りが難しい

イチゴは種ではなく、ランナーというクローンを使って苗を作ります。

そのため、種から増やす他の作物よりも、苗作りが難しいです。

苗半作というほど苗の出来で収量が変わる

「苗半作」という言葉の意味は、「苗の出来で、栽培結果の半分は決まる」です。

それほど苗作りは重要で、苗作りで失敗すると栽培が失敗します。

イチゴの苗作りの種類は、こちらの記事をご覧ください。

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種子繁殖型の活用や育苗の外注化

ただし、種子繁殖型品種という種から苗作りができる品種を使えば、苗作りの難易度は下がります。

また、苗作りを外部の育苗業者に外注化することもできます。

15. 広い農地を活用できない

イチゴ農園の栽培面積は小さいです。

イチゴ農家の栽培面積は小さい

個人のイチゴ農家の栽培面積は、2,000〜5,000㎡くらいが多いです。

これは水稲農家や露地野菜農家、果樹農家と比べると、数十分の一程度の小ささです。

耕作放棄地や荒廃農地の保全にならない

農業参入する企業の中には、「地域の耕作放棄地や荒廃農地を農地にする」という目標を掲げている企業もあります。

しかし、イチゴ農園は栽培面積が小さすぎて、農地を維持する役割は担えません。

狭い面積でも高収益で黒字化可能

ただし、逆に考えると「イチゴは他の作物と比べて、狭い面積でも高収益で黒字化ができる」とも言えます。

狭い面積しか入手できない場合、都市近郊の地域などでも、イチゴであれば農業経営が成り立つ可能性があります。

まとめ 農業参入でイチゴを選ぶべきではない理由

今回は農業参入でイチゴを選ぶべきではない理由を15個、紹介しました。

企業の農業参入で、イチゴを選ぶ事例が多いですが、安易にイチゴを選ぶのはやめましょう。

イチゴには他の作物にはない欠点があるからです。

ただし、イチゴには魅力や強みもあります。

イチゴの強みについてはこちらの記事を見てください。

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