いちごの高設栽培を手作りしたい人に、高設ベンチと養液システムをDIYで作成する方法をご紹介します。
- いちごの高設ベンチを手作りする方法は?
- トタン板で作る方法は?
- 防草シートで作る方法は?
- プランターで作る方法は?
- 培地や肥料は何がおすすめ?
- 養液システムはどうやって作るの?
このような疑問がある人はぜひ最後までお読みください。
高設ベンチの架台の基本的な設計
高設ベンチを設置したいハウスの間口と長さがわかれば、高設ベンチの設計が可能です。
- 通路幅:100cm程度は必要
- 栽培槽の幅:25〜40cm程度は必要
- 栽培槽の高さ:100cm程度が一般的
- 支柱の地中への打ち込み深さ:0〜30cm程度
- 縦方向の支柱の長さ:100〜130cm程度
- 奥行き方向の支柱の長さ:ビニールハウスの長さに応じて変える(最長45m程度)
- 斜めに補強用の支柱をつける:高設ベンチの前後と中央の3箇所
こちらの情報を参考にして設計してください。
その設計した長さにハウスパイプを切断して、ハウスパイプの接続部材で接続します。
地面には防草シートを敷く
地面には全面に防草シートを敷いてください。
養液システムの配管を埋設する場合は、先に穴を掘って塩ビパイプを埋設してください。
防草シートの上面は光を反射しやすい白色がおすすめです。
白色の防草シートだけだと雑草が生えやすいので、黒色の防草シートの使用もおすすめです。
防草シートを固定する器具は五寸釘がおすすめです。
高設ベンチの架台の基本的な材料
高設ベンチの架台の基本的な材料を紹介します。
作成したい架台の形状に合わせて材料を変更してください。
- ハウスパイプ(22mmなど)
- パッカー
- ハウスパイプの中ジョイント
- ジョイント部材(カチックスなど)
- フックバンド
- アングルバンド
- 雨樋
これらの材料を設計した高設ベンチを作成するのに必要な数量だけ用意します。
高設ベンチの架台の施工に使う道具
高設ベンチの架台の施工に使う道具を紹介します。
架台の種類や施工方法に合わせて変更してください。
- 架台の支柱の位置を決めるレーザー墨出し器
- 目印として使う水糸
- 架台の水平を確かめる水平器
- ハウスパイプを切断するための高速切断機
- ハウスパイプの微調整をするディスクグラインダー
- ハウスパイプを差し込むための穴を掘るエンジン式ドリル
- 接続部分をはめ込むハンマー
- 打ち込みでハウスパイプを守る打込ん打ろう
- ハウスパイプを打ち込む杭打ちハンマー
- 穴を開けたりネジを打ち込むインパクトドライバー
トタン板を栽培槽にして手作りする方法
トタン板を栽培槽にして手作りする場合は、架台の間にトタン板をU字に挟んで固定してください。
栽培槽の深さは30〜40cm程度がおすすめです。
そのトタン板のU字の中に培地を入れて栽培します。
トタン板にはインパクトドライバーや金槌と釘などで穴を開けて排水が流れるようにしてください。
排水が気にある場合はトタン板の下に雨樋を設置してください。
トタン板栽培槽のメリット
トタン板は防草シートよりも耐久性が高いです。
トタン板はプランターよりも培地の量が多くなります。
防草シートを栽培槽にして手作りする方法
防草シートを栽培槽にして手作りする場合は、架台の間に防草シートをU字に挟んで固定してください。
栽培槽の深さは20〜30cm程度がおすすめです。
その防草シートのU字の中に培地を入れて栽培します。
防草シートは穴が開いているので排水はそのままで流れます。
排水が気にある場合は防草シートの下に雨樋を設置してください。
防草シート栽培槽のメリット
防草シートを栽培槽に使うと、プランターやトタン板よりもコストが安くなります。
いちごの根が防根シートに張り付くので、それが嫌な人は防根シートも合わせて使いましょう。
防根シートは防草シートの上に載せて使います。
プランターを栽培槽にして手作りする方法
プランターを栽培槽にして手作りする場合は、架台にプランターの縁を引っ掛けてください。
プランターの形状は長方形もしくは円形がおすすめです。
うまく引っ掛からない場合は、下にハウスパイプを通して下から支えてください。
プランターは穴が開いているので排水はそのままで流れます。
排水が気にある場合はプランターの下に雨樋を設置してください。
プランター栽培槽のメリット
プランターは入手しやすいので、入手が楽です。
プランターはいろんなサイズがあるので、培地の量を選べます。
プランターは耐久性が高いです。