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イチゴ農園への新規参入や既存農園の経営改善を考えている方の中には、「コンサルを依頼すると、どれくらい費用がかかるのか」と気になる方も多いと思います。

しかし、イチゴ農園コンサルの料金は、支援内容や農園の規模、支援期間、現地訪問の有無などによって変わるため、一律に「○万円」と比較するのは難しいです。

また、イチゴ農園ではハウスや高設栽培設備などに数千万円規模の投資が必要になることがあります。

・コンサルを受けることで栽培技術が上がり収穫量が30%増えた場合

・コンサルタントと一緒に戦略を考え、販売を工夫して販売単価が30%増えた場合

・無駄な経費を削減できて経費を30%削減できた場合

これらの場合は、大幅な利益の増加が見込めます。

そしてそれらの効果は1年で終わりではなく、数十年に渡って継続できます。

そのため、コンサル費用そのものだけを見るのではなく、「その支援によってどのような損失を防げるのか」「どのような改善が期待できるのか」という費用対効果で判断することが重要です。

この記事では、イチゴ農園コンサルの費用を左右する要素、主な支援内容、費用対効果の考え方について解説します。

イチゴ農園コンサルの費用は支援内容によって変わる

イチゴ農園のコンサルといっても、支援内容(業務内容)は会社によって大きく異なります。

新規参入の場合には、事業計画、農地選定、設備計画、栽培計画、販売計画など、農園を作る前の段階から多くの項目を検討する必要があります。

さらに、農園完成後には育苗、定植、温度管理、肥培管理、病害虫対策、収量改善などの栽培支援が必要になることもあります。

既存農園の場合には、収量改善、人件費削減、販売単価向上、病害虫対策、設備改善などが中心になることがあります。

このように、どこまで支援を依頼するのかによって必要な時間や専門性が変わるため、コンサル料金にも差が生まれます。

コンサル費用を左右する主な要素

イチゴ農園コンサルの費用を考えるときは、主に次の要素が関係します。

支援する内容

事業計画だけを確認するのか、設備、栽培、販売、経営まで幅広く支援するのかによって必要な業務量は変わります。

特に新規参入では、栽培だけを考えればよいわけではありません。

初期投資、収量、販売単価、人件費、借入返済などを含めて事業全体を見る必要があります。

農園の規模

10aの農園と1haの農園では、必要な設備、従業員数、販売量、組織体制などが大きく異なります。

規模が大きくなるほど投資額も増え、検討すべき項目も多くなる傾向があります。

新規参入か既存農園か

これから農園を作る場合と、すでに運営している農園を改善する場合でも支援内容が変わります。

新規参入では、農地、設備、事業計画、栽培計画などをゼロから設計する必要があります。

一方、既存農園では現在の栽培データや経営状況を分析し、問題点を見つけて改善していくことが中心になります。

現地訪問の必要性

オンラインだけで確認できる内容もありますが、農地、設備、植物の状態、作業動線などは現地で確認した方が分かりやすいことがあります。

現地訪問の頻度や距離によっても必要な費用は変わります。

支援期間

イチゴ農園では、短期間ですべての結果が出るわけではありません。

例えば、育苗から定植、収穫まで数か月かかります。

新規参入の場合は、農地選定や設備設計から農園完成まで1年以上かかる場合が多いです。

支援期間が長くなるほど、確認できる範囲や支援内容も増えます。

イチゴ農園コンサルではどのような支援を受けられるのか

料金を比較するときは、金額だけではなく「何を支援してもらえるのか」を確認することが重要です。

事業計画

イチゴ農園の売上や利益を計算するためには、栽培面積、収量、販売単価、経費などを設定する必要があります。

例えば、10a当たり6,000kgを収穫し、1kg当たり1,500円で販売する場合、売上は900万円です。

もちろん売上が利益になる訳ではなく、苗、肥料、農薬、燃料、人件費、設備の減価償却などの費用が発生します。

また、金融機関からの借入をする場合も多く、借入金の返済計画や資金繰りも重要です。

こうした数字を現実的な条件で組み立てることが重要です。

設備計画

イチゴ農園では、ハウス、高設栽培設備、養液システム、暖房機、環境制御装置など、多くの設備を導入します。

設備会社から提案された設備がすべて必要とは限りませんし、多くの場合で不要です。

一方で、必要な設備が不足している場合には、完成後に追加工事が必要になる可能性があります。

そのため、事業計画や栽培方法から逆算して設備を考える必要があります。

見積もりの確認

設備会社から提出された見積書について、仕様や数量、必要性などを確認することも重要です。

例えば、A社が5,000万円、B社が4,000万円という見積もりだったとしても、単純にB社が安いとは判断できません。

ハウスの強度、高設設備の仕様、電気工事、給排水工事など、含まれている内容が違う可能性があるからです。

見積もりは総額だけではなく、中身を比較する必要があります。

栽培計画

イチゴでは、品種、育苗方法、定植時期、株数、温度管理、肥培管理などによって収量や品質が変わります。

事業計画上で必要な収量を設定しても、それを実現できる栽培計画になっていなければ意味がありません。

経営計画と栽培計画をつなげて考えることが重要です。

栽培改善

既存農園では、収量や品質が目標に届かない原因を分析します。

例えば、収量が少ない場合でも、原因は一つとは限りません。

育苗、花芽分化、温度管理、肥培管理、病害虫、摘花、作業時期など、複数の要素が関係することがあります。

現在の栽培状況を確認しながら改善策を考える必要があります。

販売改善

イチゴ農園の利益を増やす方法は、収量を増やすことだけではありません。

市場出荷から直売へ一部変更する、いちご狩りを導入する、商品規格を見直すなど、販売方法によって平均販売単価が変わることがあります。

マーケティングやブランディング、商品開発の支援をするコンサルティング企業もあります。

経営改善

また、人件費や作業時間を削減することでも利益を増やせます。

栽培、販売、経費のすべてを含めて改善することが重要です。

補助金申請のサポート

補助金申請のサポートを受けられる場合もあります。

行政書士事務所では補助金の申請書の代行も可能です。

決算や確定申告のサポート

決算や確定申告のサポートを受けられる場合もあります。

税理士事務所では決算や確定申告の代行も可能です。

コンサル料金は費用対効果で考える

コンサル料金を判断するときに、「月額が高いか安いか」だけを見るのはおすすめしません。

重要なのは、その支援によってどれくらいの経済的な効果が期待できるかです。

特にイチゴ農園では、初期投資が大きいため、計画段階の判断によって大きな金額差が生まれることがあります。

設備投資を削減できる可能性がある

例えば、イチゴ農園の設備見積もりが7,000万円だったとします。

その中に、事業計画上の必要性が低い設備2,000万円分含まれていた場合、それを見直すことができれば2,000万円の初期投資を削減できます。

初期投資額を7,000万円から5,000万円に削減できます。

実際に弊社ではこの程度の設備投資の削減効果の実績があります。

反対に、必要な設備まで削減すると、その後の収量や作業効率が低下する可能性があります。

重要なのは、単純に設備を安くすることではなく、「必要な設備には投資し、必要性が低い設備には投資しない」という判断です。

収量改善による効果

例えば10aのイチゴ農園で、収量が5,000kgから6,000kgに増えたとします。

平均販売単価が1kg当たり1,500円であれば、1,000kgの増収によって売上は150万円増えます。

これが毎年続けば、10aあたり5年間で750万円の売上差になります。

30a規模であれば、5年間で2,250万円の売上差です。

実際に弊社ではこの程度の収量増加効果の実績があります。

もちろん、収量を増やすために追加の経費が必要になる場合もあるため、実際には利益で判断する必要があります。

それでも、毎年発生する改善効果は長期的に大きな差になります。

販売単価改善による効果

収量が同じでも、販売単価が変われば売上は変わります。

例えば年間6,000kgを販売する農園で、平均販売単価が1kg当たり200円上がれば(パックあたり50円上がれば)、年間売上は120万円増えます。

例えば、キロ1,500円がキロ1,700円になるようなイメージです。

これが毎年続けば、5年間で600万円の売上差になります。

30a規模であれば、5年間で1,800万円の売上差です。

実際に弊社ではこの程度の販売単価向上の実績があります。

直売、いちご狩り、業務用販売、市場出荷などをどのように組み合わせるかによって、平均販売単価は変わります。

そのため、栽培技術だけでなく販売方法まで考えることが重要です。

人件費改善による効果

イチゴ栽培は人手がかかる作物です。

育苗、定植、摘葉、摘花、収穫、パック詰めなど、多くの作業があります。

例えば年間の人件費を10aあたり50万円削減できれば、5年間で250万円の経費削減効果です。

30a規模であれば5年間で750万円になります。

10aあたり200万円の人件費を、150万円にするイメージです。

実際に弊社ではこの程度の人件費削減効果の実績があります。

作業動線、設備、栽培方法などを改善することで、作業時間を減らせます。

燃料費改善による効果

イチゴの促成栽培では、冬に燃料費が必要です。

加温用の重油や灯油、二酸化炭素発生装置用の灯油やガスがあります。

例えば年間の燃料費を10aあたり50万円削減できれば、5年で250万円の経費削減効果です。

30a規模なら5年で750万円の削減ができます。

10aあたり100万円の燃料費を、50万円にするイメージです。

実際に弊社ではこの程度の燃料費削減効果の実績があります。

環境制御や品種変更などで燃料費は削減できます。

コンサル支援による売上増加と経費削減効果の例

コンサル支援を受けることで、売上が増加したり、経費を削減できる可能性があります。

さらにその効果は1年間だけではなく、5年間や10年間など長期的に効果をもたらせることが多いです。

その効果は規模によっても変わり、規模が大きいほどその効果は大きくなります。

ただし、その効果は条件によっても変わり、必ず上記の結果が出るわけではありません。

まったく効果が出ない場合や、逆にもっと大きな効果が出る場合もあります。

それは、もともとの状態や実際に実行できるかどうか、気候や経済状況などにより左右されます。

大きな失敗を防ぐ価値

コンサルの費用対効果を考えるとき、売上増加や経費削減だけではなく、「失敗を防ぐ効果」も重要です。

例えば、農地を決めた後に水が十分に確保できないことが分かったり、農地に問題が見つかっても、農地にビニールハウスを建ててしまうと引っ越せません。

その不利な場所で20年以上、栽培と経営を続けないといけません。

ハウスなどの設備完成後に、「実は欠点が多い設備だった」「実はコスパが悪い設備だった」と判明することも多いです。

その場合、その欠点が多い設備で、20年以上、栽培と経営を続けないといけません。

事業計画自体に無理があれば、設備が完成してから気づいても簡単には修正できません。

数千万円を投資し、変更ができない事業では、一つの大きな失敗を防ぐだけでも経済的な価値があります。

例えば、弊社では高設ベンチを設置したお客様に対して、「この高設ベンチは耐久性が弱いので、すぐにコレとコレをして補強してください。そうしないと地震でベンチが倒れます。」とお伝えしたところ、その4ヶ月後に大きな地震が発生し、周辺の農園では高設ベンチが倒れましたが、その農園では指示通り補強したため高設ベンチが倒れなかったことがありました。

そのお客様からは大変感謝されました。

コンサル費用を比較するときに確認すべきこと

複数のコンサル会社を比較する場合は、料金だけではなく支援内容や担当者の人柄や能力を確認してください。

例えば、事業計画、設備計画、見積もり確認、栽培指導、販売支援など、どこまで対応してもらえるのかによって料金の意味は変わります。

さらにコンサルティングは、人間が行う業務なので、その担当者の人柄や能力によって大きく変わります。

また、現地訪問が含まれているのか、交通費は別なのか、オンライン相談に制限があるのか、契約期間はどのくらいなのかなども確認する必要があります。

安く見える契約でも、必要な支援が含まれていなければ、後から別の専門家へ依頼することになるかもしれません。

一方で、皆さんが必要としないサービスまで含まれている場合には、割高になる可能性もあります。

皆さんの農園に必要な支援内容を明確にした上で比較してください。

まとめ

イチゴ農園コンサルの費用は、農園の規模、新規参入か既存農園か、支援内容、現地訪問、支援期間などによって変わります。

そのため、「料金が一番安い会社」を探すのではなく、「必要な支援を受けられるか」「支払う費用以上の効果が期待できるか」で判断することが重要です。

特にイチゴ農園の新規参入では、ハウスや栽培設備などに数千万円規模の投資が必要になります。

設備費を数百万円削減できる、収量や販売単価を改善できる、大きな計画ミスを防げるといった効果があれば、コンサル費用以上の価値が生まれる可能性があります。

一方で、高額なコンサルほど効果が高いというわけでもありません。料金だけでなく、支援内容、専門性、実績、皆さんの農園との相性を確認した上で選ぶことが大切です。

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