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近年、日本の農業では猛暑対策の重要性が急速に高まっています。

遮光資材、遮熱資材、ミスト、換気設備、肥料、バイオスティミュラントなど、さまざまな商品や技術が猛暑対策として紹介されています。

しかし、実際に導入してみても、

「思っていたほど温度が下がらなかった」

「収量が増えなかった」

「高温障害を防げなかった」

という結果になる農園も少なくありません。

猛暑対策が失敗する原因は、対策資材にまったく効果がないからとは限りません。

メーカーの説明を信じすぎること、温度を正しく比較できていないこと、迷信や経験則に頼りすぎること、そして現在の気候変動を小手先の対策だけで乗り切ろうとすることに問題があります。

この記事では、農業全般において猛暑対策が失敗する主な理由を解説します。

1. メーカーの説明を信じすぎている

猛暑対策の商品を販売するメーカーや販売店から、次のような説明を受けることがあります。

「この遮光シートを使えば、ハウス内の温度が数度下がります」

「この肥料を使えば、猛暑でも収量が増えます」

「このバイオスティミュラントを使えば、作物が暑さに強くなります」

もちろん、これらの商品に一定の効果がある場合はあります。

しかし、メーカーが説明する数字や効果が、そのまま自分の農園でも再現されるとは限りません。

農業では、地域、気象条件、作物、品種、土壌、栽培方法、灌水方法などによって結果が大きく変わるからです。

例えば、ある農園で遮光シートを使用して良い結果が出たとしても、その農園と皆さんの農園では条件が違います。

ハウスの大きさ、換気能力、被覆資材、作物の量、外気温、風の強さなどが違えば、温度低下の効果も変わります。

メーカーの説明は参考になりますが、その効果が必ず自分の農園でも得られると考えるのは危険です。

成功事例だけを見せられている可能性がある

メーカーから、

「この農園では収量が増えました」

「こちらの地域でも良い結果が出ました」

と、複数の成功事例を紹介されることがあります。

しかし、紹介された事例だけを見て、商品全体の効果を判断してはいけません。

メーカーが新しい商品を販売するときには、複数の農家にサンプルを配布し、試験的に使用してもらうことがあります。

仮に100軒の農家で試して、そのうち10軒で良い結果が出たとします。

その場合、

「100軒のうち10軒で良い結果が出ました」

「残りの90軒では明確な効果が確認できませんでした」

と説明してくれれば、効果の再現性を判断しやすくなります。

しかし、実際の営業では、良い結果が出た10軒の事例だけを紹介されることがあります。

「この地域で効果がありました」

「あの農園でも収量が増えました」

と成功事例を並べられると、非常に効果が高い商品に見えます。

重要なのは、成功した農園の数だけではありません。

試験を行った農園の総数と、そのうち何軒で効果が確認されたのかを確認することです。

成功事例は参考にしつつも、話半分くらいに聞いて、自分の農園で小規模な比較試験を行うことをおすすめします。

もともとの栽培条件が悪いほど改善効果は大きく見える

何かの商品を使用して大きく改善したということは、別の見方をすれば、使用前の状態がかなり悪かった可能性があります。

例えば、遮光資材を導入したことで、葉焼けや高温障害が大きく減った農園があったとします。

その農園は、それまで遮光をまったく行っておらず、強い直射日光を受け続けていたのかもしれません。

灌水方法を改善する資材で収量が大きく増えた場合には、もともとの水管理に問題があった可能性もあります。

栽培条件が悪い農園では、一つの対策を導入しただけでも大きな改善が起こることがあります。

一方、すでに温度管理、灌水、施肥、遮光、換気などが適切に行われている農園では、改善できる余地が小さくなります。

そのため、同じ商品を使用しても、成功事例ほど大きな効果が出ないことがあります。

何かを導入する前には、

「この商品がすごいのか」

だけではなく、

「成功事例となった農園は、導入前にどのような問題を抱えていたのか」

を確認する必要があります。

自分の農園に同じ問題がなければ、同じ効果は期待できない可能性があります。

2. 農業の迷信を信じすぎている

猛暑対策では、科学的な根拠が曖昧な話や、昔から言われている経験則がそのまま信じられていることがあります。

代表的なものの一つが、

「真夏の昼間に水を与えると、土の中の水がお湯になり、根が茹で上がる」

という話です。

このような説明は直感的には分かりやすいため、広く信じられています。

しかし、実際に土壌や培地の温度を測定し、給水前後の変化を比較すると、本当に根が茹で上がるほどの温度になるのかを確認できます。

私自身も、プランター栽培と畑で栽培している野菜を使い、真夏の昼間に水を与える実験を行いました。

その結果、昼間に水を与えたことが原因で、野菜が枯れることは確認できませんでした。

もちろん、作物の種類、容器の材質、土壌水分、気温などによって条件は変わります。

しかし、昔から言われているという理由だけで、事実だと決めつけてはいけません。

ベテラン農家の経験も重要ですが、それだけを鵜呑みにするのは危険です。

猛暑対策について疑問がある場合には、実際に温度、水分、収量などを測定し、数字で比較することが重要です。

感覚ではなくデータで比較する

猛暑対策では、

「この資材を使ったら涼しく感じた」

「葉の状態が良くなった気がする」

「去年より収量が増えたように思う」

という感覚だけで効果を判断することがあります。

しかし、農業では毎年気象条件が違います。

資材を使った年が、たまたま前年より涼しかっただけかもしれません。

品種、定植時期、施肥量、病害虫の発生状況など、別の条件が結果に影響している可能性もあります。

対策の効果を確認するためには、処理区と無処理区を設けて、同じ時期に比較する必要があります。

例えば、遮光資材を比較するのであれば、

・同じ品種

・同じ定植日

・同じ灌水量

・同じハウス構造

・同じ測定機器

・同じ測定時間

という条件をできるだけそろえます。

そのうえで、温度、収量、商品化率、品質などを比較します。

比較する条件がそろっていなければ、資材の効果なのか、別の要因なのかを判断できません。

3. 温度を正しく測定できていない

猛暑対策の評価が難しい理由の一つに、温度測定の難しさがあります。

温度計を設置すれば、正確な温度が測れるとは限りません。

例えば、温度センサーに直射日光が当たっていると、センサーそのものが日射によって熱せられます。

その場合、実際の空気温度よりも高い数値が表示されることがあります。

また、適切な通風がない状態で測定すると、センサー周辺に熱がこもり、正確な気温を測定できない可能性があります。

空気の温度を測る場合には、センサーに直接日光が当たらないようにし、通風筒や適切な遮光を使用する必要があります。

さらに、温度といっても、測定する対象は複数あります。

・屋外の気温

・ビニールハウス内の気温

・葉の表面温度

・果実の表面温度

・土壌温度

・培地温度

・地表面の温度

・被覆資材の表面温度

これらはすべて異なる数値になります。

例えば、遮光資材を使用して葉の表面温度が下がっていても、ハウス内の空気温度には大きな変化がない場合があります。

反対に、ハウス内の最高気温が少し下がったとしても、夜間温度や根域温度には変化がないかもしれません。

「何度下がったのか」を評価するときには、何の温度を、どの位置で、どの方法で測定したのかを明確にする必要があります。

条件の違うハウスを比較している

猛暑対策の効果を確認するために、2棟のビニールハウスを比較することがあります。

一方のハウスには遮光資材を設置し、もう一方には設置しないという方法です。

しかし、2棟の条件が大きく違う場合、正しい比較にはなりません。

例えば、次のような条件が異なる可能性があります。

・ハウスの大きさ

・ハウスの向き

・被覆フィルムの種類

・換気窓の面積

・作物の生育量

・灌水量

・周辺の建物や樹木

・送風機の有無

・測定機器の設置位置

条件が違うハウスを比較して温度差が出ても、その差が猛暑対策資材によるものとは限りません。

可能であれば、同じハウス内を区切って比較するか、構造や管理条件が近いハウス同士で比較する必要があります。

また、1日だけの測定ではなく、晴天日、曇天日、風が強い日など、複数の日を比較することも重要です。

4. バイオスティミュラントを過大評価している

近年、猛暑対策としてバイオスティミュラントが注目されています。

バイオスティミュラントとは、植物の生理機能やストレス耐性などに働きかけることを目的とした資材の総称です。

高温、乾燥、塩類、低温などのストレスへの耐性を高める商品として販売されることがあります。

一定の効果が期待できる商品はありますが、すべての商品に大きな効果があるとは限りません。

バイオスティミュラントは、農薬とは異なる制度や位置付けで販売される商品が多く、効果の示し方や試験条件も商品によって異なります。

そのため、商品名や宣伝文句だけで判断せず、どのような試験で効果が確認されたのかを見る必要があります。

確認したい項目は次のとおりです。

・どの作物で試験したのか

・どの品種を使用したのか

・どの温度条件で試験したのか

・どの時期に処理したのか

・何回処理したのか

・対照区を設けているか

・試験の反復数は十分か

・収量や品質にどの程度の差が出たのか

「高温ストレスを軽減した」という結果があっても、その差が非常に小さい場合があります。

統計的には差があっても、資材費や散布作業の費用を回収できるほどの経済効果がない可能性もあります。

猛暑対策として利用する場合には、植物の変化だけでなく、費用対効果まで確認する必要があります。

試験条件と実際の農園条件が違う

バイオスティミュラントや肥料の効果について、大学や研究機関の試験結果が紹介されることがあります。

研究結果は重要ですが、試験条件が実際の農園と同じとは限りません。

研究では、環境を正確に管理するために、人工気象室や栽培室を使用することがあります。

温度、湿度、日射、灌水などが一定に管理された環境で試験を行えば、資材そのものの影響を確認しやすくなります。

一方、実際の農園では、天候が毎日変化します。

病害虫、土壌条件、灌水むら、作業の遅れなど、さまざまな要因が影響します。

研究環境で確認された効果が、実際の農園では小さくなることもあります。

また、農家の圃場で試験されていても、その農園と皆さんの農園では条件が異なる可能性があります。

北海道の夏と九州の夏では、温度も湿度も違います。

露地栽培と施設栽培でも条件は異なります。

試験結果を見るときには、

「この試験条件は、自分の農園に近いか」

という視点を持つことが重要です。

栽培がうまくいっている農園ほど効果が小さい場合がある

バイオスティミュラントや新しい肥料を使用して、大きく収量が増えたという事例があります。

しかし、導入前の栽培状況を確認する必要があります。

もともと水管理、施肥、温度管理などに問題があった農園では、資材を導入したことで栽培状態が大きく改善する可能性があります。

一方、すでに高い収量を得ており、栽培管理が適切に行われている農園では、改善余地が小さくなります。

例えば、すでに適切な灌水管理を行い、根の状態も良く、高温期でも一定の収量を確保できている農園では、新しい資材を追加しても大きな収量増加は起こりにくいでしょう。

一方で、もともとの栽培状態が悪い農園では、少しの改善でも大きな効果に見えることがあります。

そのため、成功事例を見るときには、導入後の結果だけではなく、導入前の状態も確認する必要があります。

「この資材を使用して収量が20%増えた」という説明があったとしても、もともとの収量が地域平均より大幅に低かったのであれば、通常の栽培管理に近づいただけかもしれません。

新しい資材を導入する前に、まず基本的な栽培管理を見直してください。

・作物に合った灌水ができているか

・肥料が不足または過剰になっていないか

・根の状態に問題がないか

・病害虫が発生していないか

・遮光や換気が適切か

・適期に作業ができているか

基本的な管理に問題がある状態で新しい資材を使うと、一時的に改善することはあります。

しかし、根本的な原因を解決していなければ、安定した効果は得られません。

5. 小手先の対策だけでは現在の猛暑に対応できない

これまでの猛暑対策では、遮光資材を追加する、灌水回数を増やす、高温対策用の肥料や資材を使うといった方法が中心でした。

最高気温が以前より1度や2度高くなった程度であれば、このような対策だけでも対応できたかもしれません。

しかし、近年の猛暑は、小さな改善だけでは対応できないほど深刻になっています。

最高気温が40度を超える地域が現れ、夜間も気温が下がりにくくなっています。

高温になる期間も長くなり、数日間だけではなく、数週間から数か月にわたって作物が高温ストレスを受けることがあります。

このような状況では、一つの商品や一つの技術だけで問題を解決するのは困難です。

例えば、遮光率の高いシートを設置すれば、日射や葉面温度を抑えられる可能性があります。

しかし、遮光を強くしすぎると、光合成に必要な光まで不足してしまいます。

ミストを使えば気化冷却によって温度を下げられる場合がありますが、湿度が高い日は効果が小さくなります。

灌水量を増やせば乾燥を防げますが、排水性が悪い場所では根腐れや酸素不足の原因になります。

どの猛暑対策にも、効果がある条件と、効果が出にくい条件があります。

そのため、複数の対策を組み合わせて、農園全体で高温の影響を減らす必要があります。

作型そのものを見直す必要がある

現在の猛暑に対応するためには、資材を追加するだけではなく、作型そのものを見直す必要があります。

作型とは、作物をいつ植え、いつ育て、いつ収穫するかという栽培のスケジュールです。

これまでと同じ時期に植え付け、同じ時期に収穫しようとすると、作物の生育に重要な時期が猛暑と重なる可能性があります。

例えば、発芽、育苗、開花、受粉、果実肥大などの時期に高温になると、収量や品質が大きく低下することがあります。

その場合には、次のような変更を検討する必要があります。

・種をまく時期を早める

・植え付け時期を早める

・植え付け時期を遅らせる

・高温期の前に収穫を終える

・猛暑の時期には栽培を休む

・秋から春を中心とした作型に変更する

・高温期を避けられる品種に変更する

従来の作型を守ることを前提に猛暑対策を考えるのではなく、猛暑を避ける作型に変更するという考え方が必要です。

これまで地域で長年行われてきた作型であっても、気候が変われば最適な時期も変わります。

過去の栽培暦をそのまま使い続けるのではなく、現在の気温や日射量に合わせて見直すことが重要です。

高温に弱い作物から変更する必要もある(品目転換)

猛暑の影響が非常に大きい地域では、育てる作物自体を変更しなければならない場合もあります。

これまで栽培できていた作物でも、夏の高温によって収量や品質が安定しなくなることがあります。

毎年高額な猛暑対策を行い、それでも十分な収量を得られないのであれば、その地域でその作物を作り続けることが合理的なのかを考える必要があります。

高温に比較的強い品種へ変更する方法もあります。

それでも対応できない場合には、別の野菜や作物への変更も検討します。

例えば、次のような視点で作物を選びます。

・高温に耐えやすいか

・乾燥に耐えやすいか

・高温期を避けて栽培できるか

・地域の気候に合っているか

・販売先を確保できるか

・既存設備を活用できるか

農家にとって、長年栽培してきた作物を変更することは簡単ではありません。

栽培技術、設備、販売先、地域ブランドなどを作り直す必要があるからです。

しかし、気候条件が大きく変化している以上、従来の作物を作り続けることだけが正解とは限りません。

猛暑対策に毎年多額の費用をかけるより、作物や作型を変更した方が、長期的には経営が安定する場合があります。

複数の猛暑対策を組み合わせる

猛暑対策を成功させるためには、一つの方法に依存せず、複数の対策を組み合わせる必要があります。

施設栽培であれば、例えば次のような方法があります。

・外張り遮光を行う

・遮熱効果のある資材を使う

・天窓や側窓の換気面積を増やす

・換気扇や循環扇を使う

・ミストや細霧冷房を使う

・屋根への散水を行う

・根域を冷却する

・灌水回数と時間を調整する

・高温に強い品種を選ぶ

・栽培時期を変更する

露地栽培でも、次のような対策が考えられます。

・遮光ネットを使う

・敷きわらやマルチで地温上昇を抑える

・灌水設備を整える

・土壌の保水性を改善する

・高畝や排水対策を行う

・植え付け時期を変更する

・高温に強い品種へ変更する

・防風対策を行う

重要なのは、対策を増やすこと自体ではありません。

自分の農園で何が問題になっているのかを把握し、その原因に合った対策を組み合わせることです。

例えば、葉の表面温度が高いことが問題なのか、夜間温度が下がらないことが問題なのか、根域温度が高いことが問題なのかによって、必要な対策は変わります。

原因を確認せずに対策を増やしても、費用だけが増えて効果が出ない可能性があります。

猛暑対策の効果は温度だけで判断しない

猛暑対策というと、何度温度が下がったかだけを評価しがちです。

しかし、農業経営で重要なのは、最終的に収量、品質、売上、利益がどう変化したかです。

例えば、遮光によってハウス内の温度が2度下がったとしても、光不足によって収量が減れば、経営的には成功とはいえません。

一方、気温はほとんど下がらなくても、葉面温度や果実温度が下がり、日焼け果や高温障害が減ることがあります。

その場合には、商品化率や販売額が上がる可能性があります。

猛暑対策を評価するときには、次のような項目を確認してください。

・最高気温

・平均気温

・夜間温度

・葉面温度

・果実温度

・地温や培地温度

・土壌水分

・収量

・商品化率

・果実や作物の品質

・病害虫の発生

・資材費

・電気代や水道代

・追加の作業時間

・売上と利益

温度が下がったという結果だけでなく、その対策にいくらかかり、どれくらい利益が増えたのかまで確認する必要があります。

自分の農園で小さく比較試験を行う

メーカーや研究機関のデータは参考になりますが、最終的には自分の農園で試すことが重要です。

ただし、いきなり農園全体に導入するのはおすすめしません。

まずは一部の区画や少数の株で小規模な比較試験を行います。

例えば、バイオスティミュラントを試す場合には、使用する区と使用しない区を作ります。

遮光資材を試す場合には、遮光条件が異なる区を設けます。

灌水方法を変える場合には、品種や株数などの条件をそろえて比較します。

比較試験では、次の点に注意してください。

・処理区と無処理区を設ける

・品種や定植日をそろえる

・株数をある程度確保する

・複数の場所で試す

・同じ日に測定する

・処理方法を記録する

・温度や収量を数字で記録する

・良い結果だけでなく悪い結果も残す

一度だけの試験では、その年の天候による影響かもしれません。

可能であれば複数年、または複数の時期に試すと、効果の再現性を確認しやすくなります。

商品を使った区の収量が増えたとしても、資材費と作業費を引いた後に利益が増えなければ、導入する経済的な意味は小さくなります。

試験では、栽培上の効果だけでなく、費用対効果も計算しましょう。

まとめ:猛暑対策は根本的な見直しが必要

農業の猛暑対策が失敗する主な理由は、次のとおりです。

・メーカーの説明をそのまま信じてしまう

・成功事例だけを見て判断してしまう

・試験を行った総数や失敗事例を確認していない

・もともとの栽培条件の違いを考えていない

・農業の迷信や経験則を信じすぎている

・温度を正しく測定できていない

・条件の違う農園やハウスを比較している

・バイオスティミュラントを過大評価している

・研究試験と実際の農園の条件が違う

・一つの資材や技術だけで猛暑を解決しようとしている

・従来の作型や作物を変えようとしていない

猛暑対策の商品や技術が、すべて無意味というわけではありません。

遮光資材、換気設備、灌水設備、バイオスティミュラントなどが効果を発揮する条件はあります。

しかし、どの商品も、すべての農園で同じ結果になるわけではありません。

メーカーの成功事例だけを信じるのではなく、自分の農園の条件に合っているかを確認してください。

また、昔から言われている農業の常識や迷信についても、可能であれば実際にデータを測定し、比較することが重要です。

現在の猛暑は、小手先の対策だけで対応できるような変化ではなくなっています。

一つの資材を追加するだけではなく、作型、品種、作物、設備、灌水、遮光、換気などを総合的に見直す必要があります。

場合によっては、植え付け時期や収穫時期を変える、別の品種に変更する、別の作物へ転換するといった大きな判断も必要です。

猛暑対策を成功させるためには、まず自分の農園で何が問題になっているのかを正確に測定しましょう。

そのうえで、小規模な比較試験を行い、収量、品質、費用、利益まで確認してください。

猛暑対策は、話題の商品を導入することではありません。

気候の変化に合わせて、農業経営と栽培方法そのものを見直すことです。

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