今回は農業DXいちごセミナーの環境モニタリング装置の課題とまとめを解説します。

農業DX、スマート農業、イチゴ栽培、環境モニタリング、環境制御に興味がある人は、ぜひ最後までお読みください。

課題1 センサーの精度に依存する

ここからは環境モニタリング装置の課題について説明していきます。

まずは1つ目のセンサーの精度に依存します。

環境モニタリング装置には必ず何かしらのセンサーがついています。

このセンサーについて、「精度が高く、耐久性が高く、コストが安い」という3つの要素が揃ったセンサーはなかなかありません。

センサーには温度のセンサーや湿度のセンサー、土壌水分のセンサー、ECのセンサー、風速を測るセンサーなど、さまざまな種類がありますが、この3つの要素が揃ったものはなかなかありません。

このうちの2つが揃っているものはたくさんありますが、ここが1つの課題だと思っています。

例えば、精度が低いものを使ってしまうと、そのデータ自体の価値が低くなってしまいます。

また、校正が必要なものもあり、校正をする手間がかかったりします。

さらに、耐久性が低い場合には高頻度で交換しなければならず、その分手間がかかったりコストが増えたりします。

センサーの単価が高いことも、コストに直結しますので、これも非常に大きな問題だと思います。

課題2 センサーの設置場所の影響を受ける

環境モニタリング装置の課題2つ目は、センサーの設置場所の影響を受けることです。

例えば、ハウスの中にセンサーを設置すると、場所によって環境が大きく変わります。

入り口側では温度が低くなったり、ハウスの中央部分では温度が高くなったりすることがあります。

また、連棟と呼ばれるタイプのハウスでは、谷の部分に設置すると日照が少なくなりやすいということが起きます。

では、環境モニタリング装置を1つだけ設置する場合、どこに設置すればいいのでしょうか?

設置する場所によって温度や日照、場合によってはCO2など、さまざまな要素が変わってしまうため、データに影響を受けるというのが1つの問題です。

また、複数箇所に設置すれば平均の値が取れたり、それぞれの場所のデータが取れていいと思うかもしれません。

しかし、そうするとコストが増えるという問題が発生します。

さらに、ハウス内のさまざまなデータが取れたとしても、「ハウス全体の環境制御をどの場所に合わせて最適化すればいいのか?」という問題も出てきます。

場合によっては、ハウスの中で複数の品質や作物を育てる場合もありますので、データが取れたとしても、どこに合わせていくべきか悩むことがあると思います。

環境モニタリング装置の概要

はい、今回の発表のまとめです。

まず、環境モニタリング装置とは、農林水産省によって開発された装置で、環境を自動的に測定し、遠隔で確認できるものです。

ただし、収量が増えるかどうかは生産者の理解度や設備に依存するため、必ずしも収量が増えるとは言えません。

また、一般的な個人農家にとっては、遠隔で見る機能は必要性が高くないと考えられます。

さらに、気象やコスト、販売の変化に対応しやすいメリットがありますが、これは個人農家よりも企業に合っていると思われます。

植物のモニタリングを怠ることは多くの問題を引き起こすため、注意が必要です。

センサーの設置場所によっても影響を受けます。

環境モニタリング装置の課題まとめ

今回は環境モニタリング装置の課題を解説しました。

次回は>>環境モニタリング装置をおすすめする人しない人を解説します。

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