今回は農業DXいちごセミナーの環境モニタリング装置の不都合な真実を解説します。

農業DX、スマート農業、いちご栽培、環境モニタリング装置、環境制御に興味がある人は、ぜひ最後までお読みください。

収量が増えるのは栽培管理に問題があるだけ

では、ここから「環境モニタリング装置の不都合な真実」というテーマで話をしていきます。

収量が増えるのは栽培管理に問題があるだけですということです。

例えば、すでに100点満点の栽培管理をしていた場合、収穫量がそれ以上増えるのかと言ったら、なかなか増えないと思います。

また、品質に関しても同じですね。

もう100点満点の栽培管理ができているのであれば、その後環境モニタリング装置をつけたとしても、品質はもう向上する余地がないと思います。

なので、これを言い換えると、栽培に問題がないほど伸び代が小さいという風に言えるんですね。

例えば、もう95点ぐらい栽培がうまくいってる場合、伸びしろはあと5点しかないと言えると思います。

なので、篤農家と呼ばれる栽培が上手くいっている場合、伸びしろは小さくなっています。

収量が増えるのはどう制御すればいいのか理解してかつ環境制御装置がある場合だけ

環境モニタリング掃除の不都合な真実2つ目は、収量が増えるのはどう制御すればいいのか理解してかつ環境制御装置がある場合だけです。

例えば環境をモニタリングしたとしても、それ自体モニタリングすること自体は実は意味がありません。

なぜかと言うと、人間が目指すべき環境を理解していないと使いこなすことができないからです。

また、人間が理解していたとしても環境を変動させる手段がないと意味はありません。

例えば、加温機がないとかCO2発生装置がない、換気や冷房装置がない、ミストがないなど環境を変えられなかったら、結局収穫量を上げる手段はないです。

遠隔で環境を見る必要はあまりないこと

環境モニタリング装置の不都合な真実3つ目は、遠隔で環境を見る必要はあまりないことです。

例えば、個人農家の場合、何か栽培している時は平日だけでなく土日祝日もハウスに行くことが当たり前です。

個人農家の場合、ハウスと自宅がすごく近い距離にあることが多いです。

お隣とかまで車で3分ぐらいのことが多いです。

また、個人農家の場合はハウスが数箇所ある、圃場が数箇所あるとは言っても、2、3箇所ぐらいだけの方が多いです。

それから、猛吹雪や大型台風の場合には、なかなかハウスや圃場に行けないので、安全な自宅からチェックするという手段として、モニタリング装置は役に立つと思います。

ただし、そこで何か異変を見つけたとしても、結局猛吹雪や大型台風などの条件でハウスに行けない場合は、手の打ちようがないということが起きたりします。

環境モニタリングの不都合な真実まとめ

今回は環境モニタリングの不都合な真実について解説しました。

次回は>>環境モニタリング装置の課題とまとめを解説します。

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