今回はいちご農園の経営戦略について説明します。

経営戦略は、自社分析を生かして作ります。

  • 経営戦略って何?
  • 経営戦略の目的は?
  • 経営戦略は何をするの?

このような疑問や悩みをお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

いちご農園の経営戦略とは?

いちご農園の経営戦略とは、いちご農園の経営を成功させる大きな方針のことです。

経営戦略は細かな計画のことではありません。

自社の強みを生かして、優位な条件で競合他社に勝てるように、どこで競うのかを考えることです。

逆に言うと、「どこで競わないか?」を考えることでもあります。

いちご農園の経営戦略の構成要素

いちご農園の経営戦略はこれらの構成要素があります。

  1. ドメイン定義
  2. 資源展開
  3. 競争優位性
  4. シナジー

ドメイン定義

ドメイン定義で、どの事業領域で競うのを決めます。

本当に貴社はいちごビジネスの領域に新規参入すべきですか?

もしかしたら、農業ビジネスに参入しない方がいいかもしれません。

資源展開

資源展開で、どのリソースをどれくらい投入するのかを決めます。

リソースとは、人材、物、技術、資金などです。

リソースに余裕があれば大量に投資できますが、そうでなければ制限が出てきます。

競争優位性

競争優位性で、競合他社と自社を比較して、優位なポジショニングを探します。

競争優位性がない事業を行うと、事業が失敗します。

投資を無駄にしないためにも、競争優位性を長期間維持できる戦略を立てましょう。

シナジー

シナジーで、自社のリソースや既存事業、協力会社との相乗効果(シナジー)を探します。

既存事業があれば、その事業といちご事業で相乗効果が生めないか検討しましょう。

逆に相乗効果が生めないのであれば、わざわざイチゴ事業をしなくてもいいかもしれません。

いちご農園の経営戦略の階層

いちご農園の経営戦略には階層が存在します。

  1. 全社戦略
  2. 事業戦略
  3. 機能別戦略

全社戦略

全社戦略では、企業としての戦略を考えます。

企業の組織全体や事業領域全体を見据えて、イチゴビジネスにどう取り組むべきかを考えましょう。

事業戦略

事業戦略では、農業事業部や建設事業部、飲食事業部のように事業ごとに戦略を考えます。

会社の組織を縦に分割して考えるイメージです。

まずは農業事業、もしくはイチゴ事業の戦略を考えましょう。

その後は、観光事業や飲食事業、食品加工事業などに展開もできます。

機能別戦略

機能別戦略では、人事部や営業部、マーケティング部などのように部署ごとに戦略を考えます。

これは会社の組織を横に分割して考えるイメージです。

既存事業の機能をイチゴビジネスに活用する方法を考えましょう。

また、イチゴビジネスのために新しく必要な機能を準備しましょう。

いちご農園の経営戦略の7つの種類

いちご農園の経営戦略には主に7つの種類があります。

  1. 差別化戦略
  2. 集中戦略
  3. 価格戦略
  4. 多角化戦略
  5. ドミナント戦略
  6. ランチェスター戦略
  7. ブルーオーシャン戦略

差別化戦略

差別化戦略とは、競合他社の製品やサービスと差別化を図ることです。

例えば、他のイチゴ農園にはないサービスや商品を開発することです。

集中戦略

集中戦略とは、リソースを一つのことに集中させることです。

例えば、イチゴ農園で1つの品種だけ栽培して、1つのパッケージでだけ、1つの販売先にだけ販売することです。

価格戦略

価格戦略とは、製品やサービスの価格を変えることで、優位性を保つことです。

例えば、地域で最安値のイチゴのパックを販売したり、いちご狩りで地域最安値で提供することです。

多角化戦略

多角化戦略とは、複数の事業を構築して、優位性を保つことです。

例えば、イチゴのパックの出荷をしながら、いちご狩りをしながら、イチゴジャムの製造販売をしながら、イチゴのスイーツ店を出店しながら、ブルーベリー農園やトマト農園も経営することです。

ドミナント戦略

ドミナント戦略とは、一つの地域に複数のお店や農園を出店して、優位性を保つことです。

例えば、1つの地域にいちご狩り農園を3個開業することです。

ランチェスター戦略

ランチェスター戦略とは、弱者の立場から差別化や集中を行い、優位な立場に立つことです。

例えば、同じ地域に巨大なイチゴ農園がすでにある場合、その巨大なイチゴ農園とは違うブランディングにより、ある特定の商品だけは自社が勝つようにポジションを取ることです。

ブルーオーシャン戦略

ブルーオーシャン戦略とは、誰も参入していない領域で事業を行うことで、優位な立場に立つことです。

例えば、まだ誰も栽培していないイチゴ品種を栽培したり、まだ誰も導入していない栽培システムを導入したり、まだ誰も実践していないビジネスモデルを取り入れることです。

「皆さんのいちご農園はどの戦略を取りますか?」

「皆さんの競合他社はどの戦略を取っていますか?」

この2つの質問に答えられることが重要です。

いちご農園の経営戦略まとめ

今回はいちご農園の経営戦略について説明しました。

いちご農園を経営する上で、経営戦略の策定は欠かせません。

ぜひ経営戦略を作ってみて下さい。

次は、経営戦略を経営計画に落とし込みましょう。

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