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いちご栽培のホコリダニ駆除におすすめのダニ剤農薬を紹介します。

以下のカテゴリごとにホコリダニ駆除におすすめの農薬や農薬の特徴を紹介します。

  1. 有機栽培でも使用可能
  2. 気門封鎖型で使用回数無制限
  3. 育苗期間中におすすめ
  4. 収穫中でも使える
  5. ホコリダニを捕食する天敵製剤
  6. UV-Bライトの注意点
  7. ホコリダニの株の抜き取り廃棄

いちごを栽培していてホコリダニに悩まされている人は、ぜひ最後までお読みください。

いちごに寄生するホコリダニの種類

まずは、いちごのホコリダニ寄生の症状と、いちごに寄生するホコリダニの種類を紹介します。

いちごのホコリダニ寄生の症状

いちごにホコリダニが寄生すると、新葉がチリチリに萎縮します。

また、ホコリダニが寄生すると実が茶色く汚れて固くなります。

症状が酷くなると枯れます。

ホコリダニは移動するので1株で発生すると、周辺の株に移っていきます。

酷いと圃場全体が全滅することもあります。

いちごに寄生するのはチャノホコリダニとシクラメンホコリダニ

いちごに寄生するホコリダニには2つの種類があります。

  • チャノホコリダニ
  • シクラメンホコリダニ

チャノホコリダニとシクラメンホコリダニは小さすぎて肉眼では見分けがつきません。

ホコリダニの種類成虫の体長卵の形状
チャノホコリダニ0.20〜0.25mm卵が平べったい
シクラメンホコリダニ0.20mm卵が長細い

農薬によって効果があるホコリダニが異なる

農薬によって効果があるホコリダニの種類が異なります。

例えば、チャノホコリダニに適用がある農薬もありますし、シクラメンホコリダニに適用がある農薬もあります。

そのため圃場で発生しているホコリダニの種類に応じて、適切な殺ダニ剤を選択してください。

ホコリダニは肉眼では見えないので判別には顕微鏡が必要

ホコリダニは体長が0.20mmほどしかなく、肉眼では見えません。

そのため、ホコリダニの種類を判別するためには顕微鏡が必要です。

ホコリダニの種類の見分け方

ホコリダニの卵の形状を見て、チャノホコリダニかシクラメンホコリダニか判別してください。

ホコリダニの卵が平べったい形ならチャノホコリダニで、長細い形ならシクラメンホコリダニです。

いちご栽培のホコリダニに登録適用があるダニ剤農薬

いちご栽培のホコリダニに適用があるダニ剤農薬を紹介します。

有機栽培でも使える殺虫剤

まずは有機栽培でも使える殺虫剤を紹介します。

有機栽培でも使用できる殺ダニ剤一覧

  • コロマイト水和剤
  • サフオイル乳剤
農薬名系統とIRAC有効成分
コロマイト水和剤6ミルベメクチン
サフオイル乳剤調合油調合油

有機栽培でも使用できる殺ダニ剤の特徴

コロマイト水和剤はシクラメンホコリダニに効果があり、ハダニにも効果があります。

コロマイト水和剤は2回まで使用でき、収穫前日まで使えます。

サフオイル乳剤はチャノホコリダニに効果があり、ハダニにも効果があります。

サフオイル乳剤は使用回数の制限がなく、収穫前日まで使えます。

有機栽培でも使えるおすすめの殺ダニ剤

こちらの農薬がおすすめです。

気門封鎖型で使用回数の制限がない殺虫剤

気門封鎖型で使用回数の制限がない殺虫剤を紹介します。

気門封鎖型とは、虫の呼吸をできなくして殺虫するタイプのことです。

虫に薬剤抵抗性が現れないので、何回でも使えます。

農薬一覧

  • サフオイル乳剤

農薬の特徴

サフオイル乳剤はハダニやアブラムシ、コナジラミ、うどんこ病にも効果があります。

気門封鎖型で使用回数制限がないおすすめの農薬

こちらの農薬がおすすめです。

いちご育苗期間中におすすめのホコリダニ対策の農薬

いちご育苗期間中におすすめのホコリダニ対策の農薬を紹介します。

育苗期間中は花が咲かないので、受粉昆虫に悪影響がある農薬を優先的に使用してください。

育苗期間中は天敵製剤を使用しないことが多いので、天敵製剤に悪影響がある農薬を優先的に使用してください。

いちごの育苗期間中におすすめの農薬リスト

いちごの育苗期間中におすすめの農薬を紹介します。

いちごの育苗期間中は、ホコリダニも発生することがあります。

育苗期間中は本圃で使えない農薬を優先的に使ってください。

ミツバチやクロマルハナバチなどの受粉昆虫に悪影響がある農薬は、育苗期間中に使用するようにしてください。

カブリダニなどの天敵製剤に悪影響がある農薬は、育苗期間中に使用するようにしてください。

殺ダニ剤の系統とIRACと有効成分

農薬名系統IRAC有効成分
サンマイトフロアブルMETI剤21Aピリダベン
コテツフロアブルクロルフェナピル13クロルフェナピル

農薬の特徴

サンマイトフロアブルは、チャノホコリダニとシクラメンホコリダニに適用があります。

サンマイトフロアブルは、収穫開始3日前まで使えます。

サンマイトフロアブルは、スワルスキーカブリダニへの悪影響が30日ほど継続し、リモニカスカブリダニにも悪影響があります。

コテツフロアブルは、ミツバチやカブリダニに10日以上の悪影響があります。

コテツフロアブルは、スワルスキーカブリダニに悪影響が14日ほど継続し、リモニカスカブリダニに悪影響があります。

コテツフロアブルは、シクラメンホコリダニに適用があります。

定植前の灌注処理におすすめな農薬

灌注処理とは、苗の培地に農薬の希釈薬液をかけて、根から農薬の成分を吸収させる処理のことです。

ホコリダニに適用がある灌注処理ができる農薬はありません。

いちごの苗の定植時に植穴混和する粒剤

いちごの苗を定植するときに植穴混和する粒剤を紹介します。

植穴混和とは、粒状の農薬を苗を植える植え穴に入れる処理のことです。

いちごに植穴混和でホコリダニ駆除に登録適用がある粒剤はありません。

いちご開花から収穫期間中の散布におすすめなホコリダニ駆除の薬剤

いちごの開花から収穫期間中に散布するのがおすすめのホコリダニ駆除の農薬を紹介します。

苗の定植後から収穫開始前におすすめの農薬

苗の定植後から収穫開始前までは、使用のタイミングが限られた農薬を使うのがおすすめです。

殺ダニ剤の系統とIRACと有効成分

農薬名系統IRAC有効成分
ダニトロンフロアブルMETI剤21Aフェンピロキシメート

農薬の特徴

ダニトロンフロアブルは、チャノホコリダニに適用があります。

ダニトロンフロアブルは、カブリダニに2〜3週間の悪影響があり、使用回数は1回です。

ダニトロンフロアブルは、スワルスキーカブリダニやリモニカスカブリダニに悪影響があります。

おすすめの農薬

おすすめの農薬はこちらです。

いちごの収穫期間中に登録適用がある農薬

いちごの収穫期間中は、実への薬害が少ない農薬やミツバチや天敵製剤に悪影響が少ない農薬を選んでください。

殺ダニ剤

農薬名系統IRAC有効成分
スターマイトフロアブルβ-ケトニトリル誘導体25Aシエノピラフェン

殺ダニ剤の特徴

スターマイトフロアブルは、シクラメンホコリダニに適用があります。

スターマイトフロアブルは、カブリダニの放飼後でも使用でき、使用回数は2回です。

スターマイトフロアブルは、スワルスキーカブリダニやリモニカスカブリダニに悪影響がありません。

おすすめの農薬

こちらの農薬がおすすめです。

いちごのホコリダニの抑制に効果がある天敵製剤

いちごのホコリダニ対策に効果がある天敵製剤を紹介します。

いちごのホコリダニを捕食する天敵製剤は以下のとおりです。

  1. スワルスキーカブリダニ
  2. リモニカスカブリダニ

天敵製剤が捕食する対象害虫

天敵製剤の種類ごとに捕食する対象や頭数が異なります。

スワルスキーカブリダニもリモニカスカブリダニも、チャノホコリダニを捕食します。

天敵製剤の名称捕食する対象
スワルスキーカブリダニアザミウマ類
コナジラミ類
チャノホコリダニ
リモニカスカブリダニアザミウマ類
コナジラミ類
チャノホコリダニ

スワルスキーカブリダニ

スワルスキーカブリダニは、チャノホコリダニを捕食します。

スワルスキーカブリダニは、アグリセクト社のスワマイトが有名です。

リモニカスカブリダニ

リモニカスカブリダニはチャノホコリダニを捕食します。

リモニカスカブリダニは、アリスタ社のリモニカが有名です。

>>リモニカ

ホコリダニ対策のおすすめの天敵製剤

ホコリダニ対策のおすすめの天敵製剤はスワマイトです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

天敵製剤スワマイト(スワルスキーカブリダニ剤)
価格:15,642円(税込、送料別) (2023/10/22時点)


UV-Bライトで殺ダニ剤の散布が減るとホコリダニが増える

UV-Bライトを使うとハダニの孵化を抑制できるので、UV-Bライトを設置すると殺ダニ剤の散布頻度が減ります。

しかし、UV-Bライトはホコリダニには効果がありません。

そのため、UV-Bライトを使用するとホコリダニの発生が増える場合があります。

ハダニ対策としてUV-Bライトを設置したビニールハウスでは、ホコリダニが発生していないか注意してください。

ホコリダニの発生を確認したら、すぐにホコリダニ対策の殺ダニ剤を散布してください。

UV-Bライトでハダニ予防

UV-Bライトについてはこちらの動画で解説しています。

ホコリダニの寄生株を見つけた場合は抜き取って廃棄

ホコリダニが寄生している株を見つけた場合は、その株を抜き取って廃棄するのがおすすめです。

理由は、ホコリダニは体長が0.20mmほどと非常に小さく、いちごの芽の内部に寄生するため、農薬がかかりにくく効果が出にくいからです。

また、ホコリダニは繁殖能力が高く、発生した株から周辺の株へドンドン移動し、圃場全体へ被害が広がることが多いです。

さらに、ホコリダニに効果がある農薬は数が少なく、他の害虫に比べて散布できる回数が限られています。

そのため、ホコリダニの被害を最小限に抑えるためには、ホコリダニが寄生している株があれば抜き取って廃棄することをおすすめします。

株を廃棄するときはビニール袋に入れて密封してごみとして捨てるか、焼却してください。

農薬を使用するときの注意点

農薬を使用するときの注意点を説明します。

農薬は使用ルールを守ってお使いください。

農薬の適用などの最新情報を確認する

こちらのページで紹介している情報は誤っている可能性や古い可能性があります。

正式な情報は商品の公式サイトやメーカーにお問い合わせしてご確認ください。

こちらのサイトでは一切の責任を負いかねます。

複数の系統の農薬でローテンション散布をする

農薬には商品名とは別に、有効成分があります。

その有効成分は、数十個の系統に分類されています。

1つの系統に複数の有効成分があり、複数の農薬が存在します。

同じ1つの系統の農薬を連続して使用すると、病気や害虫がその有効成分に対して抵抗性を獲得しやすいです。

病気や害虫が抵抗性を獲得すると、その農薬が効きにくくなります。

そのため、農薬を散布するときは1つの系統を連続して使用せずに、複数の系統の農薬をローテンションしながら散布してください。

農薬の系統は「作用機構分類(RACコード)」を確認することで、どの系統の農薬か判別できます。

特にダニ類は薬剤抵抗性が付きやすいので、ローテーション散布が重要です。

展着剤を混用するか判断する

展着剤を使用することで効果が高くなることが多いので、展着剤の使用を推奨します。

ただし、農薬の中には展着剤を使用しても効果がない農薬や使用すると薬害が発生する農薬があります。

展着剤を混ぜても良いかどうかは商品の公式サイトやメーカーにお問い合わせしてご確認ください。

混用や高温、低温などで薬害が発生するリスクがある

複数の農薬との混用や高温や低温によって、薬害が発生することがあります。

薬害とは、葉やガクの焼け、果実の汚れなどです。

ミツバチやクロマルハナバチに悪影響がある

農薬はミツバチやクロマルハナバチなどの受粉昆虫に悪影響があることがあります。

悪影響が出ると、ミツバチやクロマルハナバチが大量に死んだり、イチゴの花に寄りつかなくなります。

カブリダニなどの天敵製剤に悪影響がある

農薬はカブリダニなどの天敵製剤に悪影響があることがあります。

悪影響が出ると、カブリダニなどの天敵製剤が死にます。

いちご栽培のホコリダニ駆除におすすめダニ剤農薬まとめ

今回はいちご栽培でホコリダニ駆除に使用するおすすめの農薬を紹介しました。

ホコリダニで悩まされている方は参考にしてみてください。

ホコリダニと似ている害虫ハダニ

ホコリダニと似ている害虫にハダニがあります。

ハダニついての詳細はこちらの記事をご覧ください。

>>いちごのハダニとは?特徴や原因、対策、農薬(ナミハダニ・カンザワハダニ)

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